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11日目
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10月24日(土) 静かな小村、パナウティへ

■ 今日の予定
今日はドゥリケルを早々に後にして、パナウティへ移動しようと思っている。
パナウティも小さな町のようだが、雰囲気が良さそうなので、少しは期待している。
宿があるか心配だが、とりあえず行ってみよう。

■ 宿のチェックアウト
朝食は宿のレストランで摂り、とりあえず、朝の町を散歩してみる。
特に目的はないのだが、腹こなしという感じだ。
バグワティ寺院の基段の最上に登ってヒマラヤの方角を眺めてみたが、山はうっすらと見えるだけだった。
9時にはチェックアウトを済ませてホテルを出る。

バグワティ寺院 バグワティ寺院からヒマラヤを眺める。期待はずれ!
ヴィシュヌ寺院周辺の建物は昔の面影を残している

■ パナウティまで
ドゥリケルからパナウティまではバスで行こうと思っている。
ドゥリケルのバスパークは、ホテルの直ぐ近くだったので、ほんの1、2分でバスパークに着いた。
このバスパークから、パナウティ行きのバスが出ているはずだが、どのバスだろう?
たまたま停まっていたバスに確認すると、「バネパまで行って、そこで乗り換えてパナウティへ行ける」と言われた。
さらに、「バネパなら、このバスに乗れば行けるよ」とのことで、そのバスに乗り込んだ。
ドゥリケルからバネパまでは近いので、15分程で着いてしまった。
バネパの町はアルニコ・ハイウエイを挟んで背の高い建物が建ち並び、多くの人で賑わっていた。
大きな荷物がなければこの町を少し見学して行くのだが、荷物があるのでパナウティへ向かうことにした。
町行く人に、「パナウティならあのバスに乗ればいいんだよ」と教えてもらいバスに乗り込む。
パナウティ行きのバスは満員で、無理矢理持って入った大きなバックを通路に置くと、周りには結構迷惑になった。
しかし、ここではそんなことは言っていられない。
バスは座れるはずもなく、通路に立つ状態なのだが天井が低い。
荷物棚に腕をかけ、首を曲げて下を向いた状態でも、頭が天井に当たるのだ。
この状態での悪路は辛いと思っていると、10分程して座れることができた。
バスは終着のパナウティのバスパークへ到着し乗客を降ろした。

バスパーク周辺のバザールは賑わいをみせていた
バネパで乗り換えする パナウティのパスパークに到着した

■ 今日の宿
パナウティの町も宿泊する場所は少ないようだ。
ガイドブックに“ホテル・パナウティが清潔”と載っていたので行ってみることにした。
地図等の情報は皆無なのだが、人に聞きながらホテルを見つけることができた。
部屋を見せてもらうと、快適そうだったのでここで落ち着くことにした。
太陽熱のホットシャワー、TV付きで、3階の明るい部屋が1,000Rsだった。
昨日泊まったホテルに比べれば、随分と快適そうだ。

ホテルのエントランス
パナウティーで泊まったホテルパナウティ


■ とりあえず町歩き
ホテルの部屋に落ち着いたのが10時になっていない時間だったので、とりあえず町へ出てみることにした。
町の地図があれば良いのだが、それに該当するものが無い。
ホテルに聞いても地図は無かったが、町の名所旧跡の写真が載ったホテルの紹介パンフレットがあった。
仕方なく、紹介パンフレットに載っていた写真だけを頼りに、観光してみることにした。
そのパンフレットの写真を通りかかった人に見せて、「これは何処にあるの?」と聞く方法で目的地に行く。
パナウティの町は小さいし観光ポイントも少ないのですぐに見終えてしまう。
後は、町の中を迷うようにとぶらぶら歩くだけだ。

これはメイン道路かな? 一番賑やかな通り 通りから少し反れると、静かな町並みになる
洗濯場は賑わっていた
広場では、籾を干していた 川で洗濯したり、体を洗っている人を見かける
孫の世話をするおじいさん
水汲み場の風景 町で出会った孫の世話をするおじいさん

■ シヴァ寺院
先に訪れたのは、町の中心に建つシヴァ寺院。
ネパール最古の寺院の一つで、修復がされている。
ただし、多くの鳩が住み着いているので、その糞で汚れがひどく、座って休憩するような雰囲気ではかった。

シヴァ寺院
シヴァ寺院の境内にて
町の中心に建つシヴァ寺院 シヴァ寺院の境内にて
シヴァ寺院の近くに建つ古い建築物
シヴァ寺院の近くに建つ古い建築物 シヴァ寺院の境内にて

■ クリシュナ寺院
すぐ横を川が流れるクリシュナ寺院にやってきた。
乾期なので川の水量は少ない。
川は思ったより綺麗ではない、というレベルではなく“汚い”。
上流では、多くの人が体を洗い、洗濯し、ゴミが捨てられ、○○しているので、このような川になっているのだ。
ガイドブックに載っていた写真をイメージしていたので、非常にがっかりした。
来年の1月には、12年に1度の祭りがあり、この川で沐浴するため何十万人もの人々が集まるらしい。
そのためか、橋が架けられたり川岸の整備工事が行われていた。

クリシュナ寺院 川を挟んで反対側にも、ポツリと寺院が建っている

■ 昼食
町の中を歩いてみてもレストランらしきものは見つからなかった。
この町ではホテルで食事をするしかないだろう。
ホテルで昼食にしたが、食も進まず半分以上残してしまった。

■ する事が無いので日記でも・・
町を歩くといっても、小さい町では知れている。
午後の時間を潰すには、時間を持て余してしまうのだ。
こんな場合はホテルの中庭のテーブルに座り、日記を書くのも良いだろう。
これまでも、時間ができた時や食事オーダー時の待ち時間などは日記を書いていた。
日記を書くのは、ポメラという電子メモ
レストランなどでこれを使って日記を書いていると、「これはコンピュータなの?」などと聞かれたりする。
パタンとキーボードを閉じれば、「オ〜すごい」と言われたりする。
日記を書いたり資料を整理したりすると、頭の整理が出来て良い。
それでも、使う時間は知れている。
暇だなあ・・・・・・・・・『そうだ! バネパまで出かけよう!』
バネパは今朝ここへ来るときに通ったばかりだけど、時間つぶしにはもってこいだ。

■ バネパへ行ってみよう!
早速バスに乗ってバネパへ向かう。
大きな荷物が無ければバスに乗るのも楽勝だ。
パナウティーからバネパまでは15分程度で行けるので近いものである。
さて、バネパのどこを観て回ろうかな?

バネパを通るアルニコ・ハイウエイ バネパの町

■ バネパのヒンドゥ寺院
この町の情報も全くない。
確か、この町にはヒンドゥ寺院があったはずだ。
町の人に聞くと、「一つは歩いて10分程の場所にある。もう一つの寺院は、40分ぐらいかかるよ」と教えてくれた。
「それじゃ、近い方の寺院を教えて下さい」と言って、道を教えてもらう。
バネパの町も他の町と同様で、中心部から少し離れるだけで田んぼが広がる風景となる。
両側に田んぼを見て、10分ほど歩いて寺院に到着した。
この町では観光客を見かけない。
歩いていると“よそ物だ!” という目で見られる。
それでも、ナマステと挨拶すれば、ほとんど挨拶を返してくれる。
寺院見学を終えて町の中心地へ戻り、しばらく歩いてみたが、特に見学場所があるわけではないので、パナウティへ戻ることにした。

寺院へ行くための道が埃っぽくて大変だった
町から少し歩いただけで、のどかな風景になる 村の古い建築物
シヴァ寺院 寺院の近くの通り
寺院で蝋燭に火を灯す少女

■ 戻りのバス
夕方になると、バスも混み出すようだ。
バスが到着したばかりでも、我先にとドッと乗車してしまうので、気の弱い私がその競争に勝てるはずもなく、乗車したときは通路に立たなければならなかった。
ここへきたときのバスは、背が高かったが今度のバスは背が低い。
首を真横にしなければ、天井に頭が当たる。
見ていると、ネパールの人はみんな背が低い。
男の人でも頭が天井に当たっている人は見かけない。
それに合わせて、天井が低くしてあるのネ!
辛そうに乗っていると、見かねた男性が席を譲ってくれた。
ありがたく座らせてもらうことにした。
今度は、前の座席に足が当たってまともに座れない。座席間もメチャクチャ狭いのだ。
またまた見かねた男性が、ここなら大丈夫だよと席を代わってくれた。
みんなの親切で、楽々パナウティへ戻れました。

■ クリシュナ寺院での火葬
クリシュナ寺院横から煙が上がっていた。
この寺院にはガートがあり、火葬が行われているのだ。
寺院からは、お経のような演奏と歌が聞こえる中、人々に混じって火葬の様子を見学させてもらった。
燃えた後の遺灰はすぐ横を流れる川に流された。
その下流で、洗濯をしたり体を洗ったりしている・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

クリシュナ寺院 クリシュナ寺院横から煙が上がってるのが見えた
行ってみると火葬が行われていた 遺灰は川へ流される

■ 夕食もホテルで
この町ではレストランを見つけることができず、ホテルのレストランで夕食を摂ることにした。
そのホテルでも、ネパール料理とそれに近いものより作れないらしい。
持ってきたメニューには、スパゲティー等の西洋料理も載っているのだが、それらは作れないと言われた。
今日は、チョウメン(焼きそば)やモモ(ギョウザ)のような、無難なもので腹を満たした。


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