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6日目
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3月18日(日) 自転車で周るアユタヤー遺跡

■ アユタヤーの朝
小鳥の鳴き声で目が覚める。すがすがしい朝!
山の中ではないのに結構鳥が多いのに驚いた。
宿の食堂で朝食を摂り、早速行動を開始する。
宿の近くの洗濯屋で洗濯物を出しておく。
料金は重さで決まる。1kgあたり30Bだった。
さあ、今日は1日アユタヤー遺跡を満喫できるぞ。

■ レンタサイクル
遺跡間の距離は結構離れているので、歩いてまわるには大変だ。
アユタヤーの町は平地のためアップダウンがない。
自転車で観光するのがよいと思う。
宿の近くにレンタサイクル屋があったので借りることができた。
1日50Bで、保証金も、身分証明もいらなかった。
ただ、この自転車はかなりオンボロのママチャリである。
ボロイということは取られる心配もないので安心かもしれない。
9時前なのに、既に日差しがきつくなっている。
アユタヤーは、バンコク市内と違い交通量が少なくのんびりしている。
自転車で走っていてもそんなに怖くない。

■ ワット・マハタート
自転車に乗って最初に向かうのはワット・マハータートである。
簡単な道のりなので、ルンルン気分でサイクリングだ。
遺跡の入り口には料金所があり、その近くには駐輪場が設けてある。
自転車を停めて柵にチェーンでロックしておく。これで安心。
ワット・マハタートは、木の根っこに飲み込まれた状態の仏像の頭部があることで有名である。
この遺跡は、ビルマ軍によって破壊された状態を見るにはうってつけだ。
アユタヤー観光ツアー等では、必ず訪れる場所のひとつである。
多くの観光バスもやってきていて、日本人観光客も見かけた。
この遺跡は結構広く、隅々まで見ようと思うと結構歩かなければいけない。

ワット・マハータート ワット・マハータート内の様子
ワット・マハータート ワット・マハータート
頭部を持ち去られたて焼き払われた後 ワット・マハータート
木の根に飲み込まれた状態の仏像の頭部 ワット・マハータート

■ ワット・ラーチャナブラ
ワット・マハータートの隣にあるワット・ラーチャブラナ。
1424年に8代王ボロムラーチャー2世が建てた寺である。
本堂の建物は壁面だけが残っている状態だ。
この遺跡も結構大きく、入ったところからの眺めは壮大な感じである。
破壊された後、取り残された仏像の頭部の破片が転がっていたのが印象に残った。
一周歩いてまわると結構な距離があり、更に遺跡に上ったりしていると息切れしてくる。
木陰を見つけては休憩しながら見学する。

この眺めがなんともいえない ワット・ラーチャブラナ
取り残された仏像の頭部 塔の上から眺める
ワット・ラーチャブラナ この塔は上ることができる ワット・ラーチャブラナ

■ ワット・タミカラート
ワット・プララームへ向かう途中にあった小さな遺跡、ワット・タミカラート。
この遺跡は小さく、辛うじて柱が残っている程度で見る場所もあまりない。
訪れる人も少ないようだ。

ワット・タミカラート 残っている柱

■ ワット・プララーム
更に気温も上がり、自転車を漕ぐだけでバテて来た。
ルンルン気分でサイクリングとは、とてもじゃないが言えない。
そんな中、ワット・プララームへやってきた。
この寺院は、2代王ラームスエンにより建てられた、クメール様式の寺院だ。
ビルマ軍によって頭を持ち去られた石仏がズラリと並んでいる。

ワット・プララーム クメール様式のワット・プララーム
ワット・プララーム ワット・プララーム

■ エレファントキャンプは今回パス
この寺院の近くにはエレファントキャンプがあり、ゾウに乗った観光客が近くを通る。
木陰で休憩していると、ゆっくりと目の前をゾウが通り過ぎていく。
2年程前にアユタヤーの観光ツアーで来たとき、同じようにゾウに乗って歩いたのを思い出した。
一度体験しているので、今回はゾウ乗りは遠慮しておく。
それより、体中から汗が噴出してTシャツが汗でボトボトになっている。
水道でタオルを濡らし汗をぬぐうのだが、水道の水は全然冷たくない。
木陰で座って休むが、汗が引くどころか、益々出てくる。
しばらく座っていたが汗が引くことはなかった。

エレファントキャンプ近くの風景 ゾウに乗って散歩を楽しむ

■ ウイハーン・プラ・モンコン・ポビット
ゼイゼイと息をきらしながら、ウイハーン・プラ・モンコン・ボビットへやってきた。
ここは復元された大仏寺なので、新しく綺麗な寺である。
ビルマ軍に破壊された後、1956年にビルマの寄付(罪の意識?)もあって復元されたようだ。
中には、タイ最大級の青銅仏が鎮座していて、多くの熱心な参拝客がお参りに来ている。

ウイハーン・プラ・モンコン・ボビット タイ最大級の青銅仏
 
参拝客で賑わう境内  

■ ワット・プラ・シー・サンペット
さらに、ウイハーン・プラ・モンコン・ボビットの隣にあるワット・プラ・シー・サンペットへ入る。
この寺院は王室の守護寺院で、3人の王が眠る塔が3基並んで建っている。
ただ、この塔は破壊された後にアユタヤー中期に建て直されたもので、周りと比べ、この塔だけ綺麗になっている。
この遺跡もアユタヤーを象徴する遺跡で、観光ツアーの定番である。
この寺院の観光を終えたときは、もうフラフラで、立っていられないほどだ。
売店で椰子ジュースを売っていた。
「おばさん、これいくら?」
「100バーツだよ」

――― なんで、こんなものが100Bもするの・・・
「40バーツにするよ」
――― 「それでも高いよ」
「じゃあ、30バーツ」
――― 「もう一声」
「仕方がない、20バーツ」
――― 「じゃ、1つちょうだい」

観光客の場合は無茶苦茶な値段を言ってくる。
おそらく、何も言わずその値段で買っていく人がいるのだろう。
この椰子ジュースは少し青臭かった。同じ椰子ジュースでも味が違う場合がある。

ワット・プラ・シー・サンペット ワット・プラ・シー・サンペット

■ ワット・ロカヤスタ
出発地点からすると、中州の中では一番遠くの遺跡になるワット・ロカヤスタにきた。
建物は建っていた跡が残っているだけだ。
全長28mの寝釈迦仏があるだけだ。
遺跡というより、道路の直ぐ脇にあり、道路から眺める程度のものである。

Wat Wora-pho

Wat Worachetha ram
ワット・ロカヤスタの寝釈迦仏 ワット・ロカヤスタ

■ もう限界
ここまで観光しても、時間的にはまだ昼になっていない。
しかし、体力は1日分消費してしまった。
本当はもう少し足を延ばして中州以外の遺跡も行って見たい。
しかし、このまま観光を続けるときっと倒れてしまうと思う。(大げさではない)
ひとまずここで遺跡見学を終了し、一旦宿に戻ることにする。
汗でパンツまで濡れていて、自転車を漕ぐのも一苦労。
やっとの思いで宿まで引き返す。
本当に歳と体力のなさを実感させられた。

■ 虫取り
夕方、日も傾いたので、宿を出てぶらぶら散歩。
あてもなくぶらぶらし、疲れたらレストランで喫茶。
地元の人達が利用するスーパーマーケットに寄ってみた。
タイでよく見かけるテニスのラケットのような虫取りを売っていた。
ネットの部分に高圧が流れており、ここに蚊等が触れると、パチッという音と共にお陀仏になる仕組みだ。
これが欲しくて買おうと思うのだが、電圧が対応していないのだ。
充電式なので、AC電圧が100Vに対応したものがない。諦めるしかない。
夕食もスーパーの近くで済ませ、宿へ戻ることにした。

■ お金持ち
今日で今回の旅行も半分終えたことになる。
予算の配分を見てみると、かなりお金が余っている。
今回は殆どツアーに参加せず、個人でまわっているのでお金が掛からない。
このままのペースで行くと銀行にお金を残したまま帰国することになってしまうだろう。
贅沢はしなくても良いが、もう少し適度にお金を使おうと思う。
しかし 、貧乏性の私にはなかなかそれができない。
NOKIAの携帯電話でも買おうかな?
でも、どの機種を買えば良いのか分からない。調べてくれば良かった。


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