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3日目
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5月21日(土) イスタンブール:旧市街を歩く

■ 今日の予定
昨夜は本当に寒かった。
昨日は1日中曇っていて、気温も上がらなかった。
そのためか、夜は冷え込み、一晩中エアコン暖房を入れて寝た。
でも、今日は昨日とは打って変わって、朝から青空なので暖かくなりそうだ。
ホテルの屋上では、8時から朝食が食べられるので、それに合わせて朝の支度をする。
ゆっくりと朝食を摂り、市街観光のためにホテルを出る。
今日も1日旧市街を中心に歩いてみようと思う。

■ 地下宮殿
最初に訪れたのは地下宮殿である。
ホテルからは歩いて行ける場所にある。
地下宮殿の入り口は目立たないところにあった。
ゾロゾロと歩いていた観光客の後を付いて行ったのでわかったけれど、一人だけだったら探しまくっていただろう。
地下宮殿のチケットを買って、細い狭い階段を降りて行き、地下へと進んで行く。
やがて、大きな空間が現れ、何本もの太い柱が規則正しく高い天井まで伸びている。
下には水が溜まっているので、歩けるようにと水面より高い場所に歩道が設けられている。
地下宮殿は、宮殿と名前が付いているが、実際は宮殿ではなく地下の貯水庫なのである。
宮殿で使うための水を貯えていたようだ。
しかし、実際にこれだけ広い空間が必要だったのだろうか?
柱や空間の造り方が丁寧で、水の貯蔵庫としては勿体無い造りだった。
内部は落ち着いた音楽が流れ、少し幻想的な雰囲気が漂っている。
水中から天井まで伸びる柱はライトアップがされている。
地下宮殿内ではカメラの三脚は使ってはいけない。
少し薄暗い中でのカメラの撮影では、シャッター速度が遅くなるので、手振れを気にしながらの撮影となった。

天井までのびる柱が規則正しく並んでいる
地下宮殿内部の様子 天井までのびる柱が規則正しく並んでいる
大きなメドゥーサの首が柱の基礎部に使用されている 何故メドゥーサの首がこんな形で使用されたのか?

■ ヴァレンス水道橋
地下宮殿を出た後、トラムヴァイに乗って、チュンベルリヲシュからアクサライまで行く。
そこから道を逸れて歩き、ヴァレンス水道橋までやって来た。
この水道橋の建設当時は約1kmの長さがあって、市街地から地下宮殿へと水を運んでいたようだ。
現在は約800mだけが残っていて、水道の役目は果たしていない。
アタチュクル大通りをまたぐように建っていて、水道橋のアーチの部分を多くの車が行き交っている。

ヴァレンス水道橋 水道橋の下を道路が通っている
民家の周辺 近くで出会った子供

■ シェフザーテバシュ・ジャーミィ
ヴァレンス水道橋の横に建つシェフザーテバシュ・ジャーミィに立ち寄った。
訪れている観光客も少なく、内部は静かで神聖な空気が流れていた。

ホテル近くの大通り ジャーミィの中庭の様子
照明がなかったのが残念 ジャーミィの内部
ミンベルと呼ばれる説教壇 ドーム天井の装飾

■ スュレイマニエ・ジャーミィ
先に立ち寄ったシェフザーテバシュ・ジャーミィからは、少し歩かなければいけないが、スュレイマニエ・ジャーミーを目指して歩いた。
丘の上に建つこのジャーミィは、遠くからでも見えるので、背の高いミナレットを目標にして入り組んだ道路を歩いて向かう。
この建物は、オスマン朝時代に建てられたもので、ブルーモスクと並び立派な建物である。
このジャーミーは大きく、内装も見事な造りとなっている。
ステンドグラスから差し込む光が映えていた。

丘の上に建つジャーミィを目指して歩く 上側がスュレイマニエ・ジャーミィ
天井から下がる大きなシャンデリアがGoodです
ステンドグラスも綺麗です
観光客は礼拝場所へは入れない スュレイマニエ・ジャーミィ内部の様子
ドーム天井を見上げると・・・
このジャーミィもステンドクラスが綺麗だった ドーム天井に施された装飾

■ ガラタ橋
丘の上に建つスュレイマニエ・ジャーミーから、海の見える方へと急な坂道を下り、エミノニュを目指して歩く。
30分程歩いて、エミノニュ桟橋に着いた。
土曜日ということもあって、桟橋の周辺は大勢の人が行き来していた。
アジア側のカドゥキョイ方面への渡し舟もこの桟橋から出ているようだ。
船が到着すると、大勢の乗客がドッと下船し、入れ替わりに大勢の乗船客が流れ込んでいる。
船着場周辺では、魚釣りをしている人も多い。
また、カラキョイの間に架かるガラタ橋の上からは、隙間なくびっしり並んだ釣り人が海に向かって糸を垂れている。
そんな様子を横目で見ながらガラタ橋を歩いてみた。
釣れる魚は小アジまたはイワシに良く似た小形の魚が多いようだった。
皆さんサビキ釣りのようで、餌は一切使用していない。
日本なら集魚用にアミエビを使うのだが、これも使用していない。
そのせいか、これだけ釣り人がいるにもかかわらず、生臭さが少ない。
しかしこの人たち、これだけ多くの魚を釣って、実際持って帰って食べるのだろうか?
この橋からは、先程訪れた丘の上に建つスュレイマニエ・ジャーミィがよく見える。
その少し下、丘の中腹にはリュステム・パシャ・ジャーミィも見える。
また、ガラタ橋の麓に建つイェニ・ジャーミィが大きく見えている。
この後、リュステム・パシャ・ジャーミィとイェニ・ジャーミィにも行ってみよう。

ガラタ橋は上も下も大混雑でした
釣れている魚はこんな感じです
ガラタ橋の下はレストランになっている 橋の上にびっしりと並んで糸を垂れる
ガラタ橋で出会った少年たち
モスクを見ながらの釣りも良いものですね スュレイマニエ・ジャーミィ(上)と、リュステム・パシャ・ジャーミィ(下)
小船で釣りに向かう人
エミノニュ桟橋の様子 ガラタ橋からの眺め。中央の背の高い建物がガラタ塔

■ イェニ・ジャーミィ
ガラタ橋の袂に建つジャーミィで、橋からもその全景がよく見える。
このジャーミィも見事なステンドグラスが並んでいて、そこから入る光がなんとも言えず雰囲気が良かった。

イェニ・ジャーミィの周りは大勢の人で賑わっていた ガラタ橋の袂に建つイェニ・ジャーミィ
イェニ・ジャーミィ近くの通り 礼拝の前には足などを綺麗に洗う(清める)
イェニ・ジャーミィ内部の様子 イェニ・ジャーミィ内部の様子

■ リュステム・パシャ・ジャーミィ
ガラタ橋からはよく見えるのだが、建物の周りにはバザールや、多くの建物があり、入り口がよく分からない。
途中で店の人等に場所を聞きながら訪れることにたった。
入り口も小さく目立たないので、言われないと気付かないほどだ。
そんなこともあり、訪れている観光客はあまりいない。
内部の照明が灯されていなかったので、ドームや窓から入る光だけの少し寂しい空間だった。

手前がリュステム・パシャ・ジャーミィ 礼拝されています
リュステム・パシャ・ジャーミィ内部の様子 中央部分がメッカの方向を示すミフラーブ、奥が説教壇
照明が点いていていれば良いんだけれども ドーム天井に施された装飾

■ エジプシャンバザール
元々この市場がエジプトからの貢ぎ物を集めて設営されていたことから、このように呼ばれているらしい。
この市場では土産物や香辛料をはじめ、色々なものが売られている。
とにかく人が多くて、歩くにも苦労するほどだった。

このあたりは複雑に入り組んだ通りになっている エジプシャンバザール
トマトが感動する美味しさだった
色とりどりの野菜や果物 香辛料も多く売られている

■ スィルケジ駅
国鉄の始発駅であるスィルケジ駅へ寄ってみた。
かつてはオリエント急行の終着駅としてにぎわっていた駅である。
今の駅建物は新しいものに変えられており、昔の面影を残す部分は駅横側の一部分だけだった。

ヨーロッパの玄関、スィルケジ駅 当時の蒸気機関車が展示されていた

■ ガラタ橋からの夕景
夕陽が沈む時間をみはからって、ガラタ橋へ行ってみた。
ここから見るエミノニュ桟橋付近の夕景を楽しむ。
私は結構夕景や夜景が好きなのです。

ガラタ橋から見たライトアップされたイェニ・ジャーミィ
ガラタ橋から見たイェニ・ジャーミィ ガラタ橋から見た夕焼け
エミノニュ桟橋の夕景とライトアップされたスュレイマニエ・ジャーミィ
ガラタ橋からの夕景 カラキョイ桟橋の夕景

【参考金額】
項目 金額 
地下宮殿 入場料 10 TL
ホテル代(アシュクンホテル) 60 Euro

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