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11日目
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5月26日(土) カイセリからバスでアンカラへ

■ ホテルからの眺めは?
今日泊まっているホテルの最上階がレストランになっている。
7時から開いているとのことだったので、レストランに上がってみた。
レストランからは展望も良く、遥か彼方には万年雪を蓄えたエルジエス山が見える・・  筈なのだが・・・
昨日も今日も雲が多くて、その眺めは叶わなかった。  残念です。
朝食はビュッフェ形式だった。
これまでのホテルで出された朝食では少し食べ過ぎだったことを反省し、今日は少しセーブしなくちゃ。

エルジス山は雲に隠れて見えなかった

■ 今日の予定
手早く朝食を済ませ、荷物をまとめてバスのチケットオフィスへ向かった。
スュハ社のバスのチケットオフィスはホテルから5分とかからない場所にある。
昨日このチケットオフィスでアンカラまでのチケットを買っていた。
セルヴィスが来るので、8時にここに来れば良いとのことだった。
8時前にやってきたのだが、まだオフィスは閉まっていたので、店の前で待つことにした。
待っている間に、通りがかりのおじさんが「何処から?」と声をかけてきた。
「日本です」と答えると、「お〜めずらしい!」(何がめずらしいのだろうか?)。
それからおじさんは、「チャイをご馳走しよう」と言ってきた。
「今セルヴィスを待っているところで、時間がないのです」と言うと、 「大丈夫! まぁ、セルヴィスが来るまで」と言って、近くのチャイ屋に注文した。
おじさんは近くで金のジュエリーショップを経営しているようで、今から店に行くところだったらしい。
しばらく世間話をして、「それじゃ、仕事があるから」と行ってしまった。
それにしても、まだセルヴィスはやってこない。
そうこうしているうち、チケットオフィスが開いた。
店員に「セルヴィスが来ないよ!」と言うと、「ちょっと待って、連絡してみるから」とのこと。
待っていると、また別のおじさんが話しかけてきた。
このおじさんは、大変な日本びいきで、日本の電子技術はすごいとか、ロボット技術はすごいと、とにかく日本を絶賛していた。
私は「ありがとうございます。日本は車も有名ですよ」と言うと、
おじさんは、「そうだね、トヨタ、日産・・・」 
私が続けて「ホンダ」と言った時、 おじさんは驚いて「えっ! ホンダも日本なのかい!!」   
私「そうですよ。 ヒュンダイは韓国でホンダは日本ですよ」と教えてあげる。
おじさんは、「ワシはホンダの車が大好きなんだ! デザインといい、性能といい、最高だ!」と言っている。
「そうなんですか。 私もホンダの車に乗っていますよ」と言うと、
「ホンダと言えば、メルセデスと並んで人気の高級車だよ! すごいねぇ〜」とのこと。
へぇ〜、私の車もメルセデスのような高級車・・・   ちょっと嬉しい。
おじさんには、「ホンダは日本じゃメジャーなのですよ」と教えてあげた。
そんな話をしているうちに、セルヴィスがやって来たと店員が教えてくれ、乗り場まで案内してくれた。
オトガルには9時前に到着し、どうやら9時発のバスに間に合ったようだ。

■ アンカラへ
今日はアンカラまで行こうと思っている。
アンカラの次には、サフランボルへ行こうと考えている。
バスでの移動は、カイセリからアンカラまでが4時間で、アンカラからサフランボルが3時間だ。
カイセリからサフランボルまでの夜行バスがあれば、それを利用したのだが、聞いた限り夜行バスはなかった。
しかも、全てアンカラ経由になるらしい。
夜遅くにサフランボルに着くよりも、少し余裕を持ちたかったので、今日はアンカラで泊まることに決めたのだ。
カイセリの綺麗なオトガルも少しは見ておきたかったのだが、セルヴィスがギリギリの時間に着いたので時間もなく、バスに飛び乗った。
乗ったのは、この町を基点としているスュハ社のバスで、アンカラ経由のイスタンブール行きだった。
スュハ社は、デニズリからカッパドキアまで乗ったバス会社と同じである。
トルコの長距離バスは何処の会社も大体同じように、サービスが充実している。
各席に液晶モニター付きは当たり前で、パンやクッキーが配られたり、コーヒー、紅茶のサービスもある。
先日乗ったバスでは配られたクッキーを食べ、あまりの甘さに食べたことを後悔した。
今日はお菓子が配られていても、絶対手を出さないぞと決めた。
バスは、途中1回30分程の休憩があってアンカラへと入る。
アンカラはトルコの首都であり、大きな町だ。
人口も規模もイスタンブールには叶わないが、それでも首都だけあって大都会である。
バスは、1時過ぎにアンカラのオトガルに到着した。
アンカラのオトガルは、アシュティという場所にあり、その規模は建物に入る前に見ただけでも、大きいと感じた。

バスでアンカラへ行く途中で休憩 チャイでも飲んで一息つく

■ ウルスを目指す
首都アンカラは大きな町である。
その中で、見所もあり、比較的安く泊まれる場所といえば、ウルス地区になるだろう。
明日は早くにサフランボルに向かおうと思っているので、今日はとりあえず1泊するだけの場所だ。
ガイドブックで、ウルスにある安いホテルに目星をつけ、そこを目指すことにした。
そこで、アシュティのオトガルから無料でクズライまで行くというセルヴィスを探した。
1階のセルヴィス乗り場で、行き先を確認してバスに乗り込む。
バスは満員で、座ることさえできなかった。
出発しても、クズライまでの道路は込んでいて早速進まない。
少ししんどい思いをして、クズライに到着した。
ここで、地下鉄のメトロ線まで人通りの多い中を歩き、地下鉄に2駅乗ってウルスまで行く。
最初に、無料という甘い誘惑に誘われてセルヴィスに乗ったのだが、この考えがいけなかったようだ。
後で知ったのだが、オトガルのアシュティと地下鉄アンカライ線が直結していて、クズライ駅で乗り継ぐことができる。
値段は、クズライから2駅だけのウルスまで乗っても、アシュティから9駅に場所になるウルスまで乗っても同じ料金だった。
それなら、運行本数も多く、乗り換えも簡単で込んでいない地下鉄だけを利用するのが正解だったようだ。

■ 地下鉄
アンカラには、地下鉄の2路線(アンカライ線とメトロ線)が運行している。
メトロ線は、アンカライ線のクズライ駅が始発駅で、乗り換えができる。
地下鉄に乗るには、回数券を買う必要がある。(1回だけの乗車券はない)
2回券が最低回数のものなので、観光客はこれを利用すればよい。
この回数券は、地下鉄と市バスで利用が可能である。

■ 今日の宿
地図で確認しながらウルス駅からホテルまで歩いて向かう。
ホテルの名は、ちょっとゴチャゴチャしたところにあるメリフという安ホテルだ。
場所的には、ウルス駅から見て東にあるアンカラ城の方向へ歩くのだが、ここで問題点が一つ。
地図上では平坦な道も、いざそこへ行くと平坦でないこともある。
この場所がまさにそういう場所で、アンカラ城に向かってず〜と坂道になっていたのだ。
平坦な場所なら楽勝なのだが、長い坂道をキャリーバックを転がして歩くにはかなりきつい。
それに加え、このあたりの人の多いこと。
真っ直ぐ歩けない。
曜日を気にしていなかったが、今日は土曜日で多くの人出があったようだ。
これまで行った場所では、何処もガイドブックの地図を頼りにホテルまで辿りつけた。
しかし、今回は入り組んだ場所にあって分かり辛く、人に聞かなければならなかった。
エレベーターもある縦に長いホテルだったが、部屋は2階だったのでエレベーターは必要なしである。
やはりここは都会の安ホテルで、部屋は狭く、ベッドも小さかった。
まあ仕方がない。 一泊だけだし・・・

■ 街の散策
狭い部屋にいても面白くないので、街に出てみた。
ホテルの近くには電気製品を売る店が多いようだった。
近くには大きな食料品の市場があった。
市場大好きの私は、バザール内を歩き回ったのだが、とにかく大勢の人、スムーズには歩けなかった。

今日は土曜日なので、バザールは多くの人で賑わっていた ナッツやドライフルーツを売っている
色とりどりの野菜 魚屋さん。マスのような魚が多かった

【参考金額】
項目 金額 
バス(カイセリ〜アンカラ) 25TL 
地下鉄回数券(2回乗車分) 3.4TL
ホテル (メリフ)   35TL

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