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10日目
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5月28日(土) トルコ・エステのハマム体験

■ 今日の予定
今日はセルチュクの町を出て、ベルガマへ行く予定だ。
昨日、オトガルでベルガマ行きのバスを確認すると、1時間に1本のバスが出ていた。
急ぐ旅でもないので朝はゆっくりとして、9時40分発のチケットを買っておいた。
ベルガマまでは約3時間らしいので、昼過ぎに到着する予定である。
これなら、朝から慌てなくてもよいし、ゆっくり朝食もできる。

■ ベルガマへ
ホテルをチェックアウトして、オトガルまで歩いていく。
ホテルからオトガルまでは5分程度なので、荷物を転がしても楽々である。
ベルガマ行きのバスは、メトロ・ベルガマ社が運行していて、イズミルを経由してベルガマまで行くようだ。
9時40分発のバスは、定刻どおりに出発した。
トルコを走る長距離バスはどれも結構快適である。
このバスでも走行中に水やジュースのサービスがある。
バスは1時間程走り、イズミルの高速脇にあるオトガルに停車した。
オトガルには寄るだけだと思っていたら、ここで全員バスを降ろされた。
乗客の多くは、イズミルで降りるようで、ベルガマへ行く乗客は別のバスに乗り換えるらしい。
バスの出発まで30分程あったので、オトガルのカフェでチャーを飲みながら出発を待つ。
ベルガマ行きのバスは11時15分に出発し、1時間半でベルガマのオトガルに到着した。
しかし、到着したオトガルはベルガマ市街地から7kmほど離れているらしい。
そこで、再度市街地へ行くドルムシュに乗り換えて市街へと向かう。
2回の乗り換えであるが、1枚のチケットで最終地まで乗ることができた。
ベルガマ市街へ到着したが、降りる場所がわからなかったので地図とにらめっこして、適当な場所でバスを降りた。
乗り継ぎの時間があったこともあり、セルチュクを出発してから4時間程度かかったことになる。

ベルガマ行きのバスはメトロ社のバスだった イズミルのオトガルでバスを乗り換えた

■ 今日の宿
ガイドブックを頼りに今日の宿を探す。
何も考えず、ガイドブックの先頭に紹介されていたアクロテリアというホテルへ行ってみた。
これまでに泊まったホテルに比べると少しお粗末だったが、宿に問題もなく、20TLという安い値段につられてこのホテルに泊まることにした。
但し、朝食は付いていないとのことだった。
まあ、たまには街の食堂で朝食を食べるのも良いだろう。
一息つくと、時間は1時半になっていた。

■ 昼食
午後の観光の前にお腹を満たしておく必要がある。
旅の前半であるイスタンブールで食べた料理は、ケバブ料理が多かった。
一口にケバブと言っても、肉の種類や色々な料理方法があるのだが、しょせん肉は肉だ。
少し油っこい料理が多くはっきり言ってケバブ料理に飽きてきた。
しかし、ここにきて食べるものも少しずつ変わってきた。
お気に入りなのが、煮込み料理だ。
レストランの店頭のショーケースには色々な煮込み料理を並べている。
ショーケースの前に立つと、これはxxx、そして、これはxxx というように説明してくれる。
その中から、自分の好みの料理を指差せば取り分けてくれる。
オーダーを終えてテーブルに着けば直ぐに持ってきてくれるので、待ち時間は要らない。
しかも、これが意外と安いのだ。
“早くて安い” と言うことで、今日もこのパターンの昼食である。

■ 午後の観光
ベルガマといえば、ベルガモン王国の遺跡であるアクロポリスやアスクレピオンの観光である。
アクロポリスを、ゆっくりと歩いて観て回るだけで半日程度は必要だろう。
そこで、今日の午後からはアクロポリスの観光だけを行うことにした。
アスクレピオンは明日の午前中にでも行くことにしようと思う。
そうと決まれば、午後の行動開始である。
先にしっかりと昼食を摂り、アクロポリス遺跡の観光を始めよう。

ベルガマの街中は交通量も少ない 街中の様子
街のいたるところで見かけるパン屋
ホテル近くの通り。丘の上にアクロポリスが見える 雰囲気の良いパン屋

■ アクロポリス
ガイドブックによると、“アクロポリスへの入り口へ行くにはタクシーになる” とのことだった。
街でタクシーを拾って坂道を登り、アクロポリスへの入り口までやってきた。
入り口に着いたとき気付いたのだが、街からアクロポリスまでロープウェイが運行されていた。
ロープウェイで来れば、わざわざタクシーを使わなくても良かったようだ。
帰りはゆっくり歩いて帰ろうと思っていたので、タクシーには待っていてもらわずに帰ってもらった。
この遺跡は、上市、中市、下市と分かれていて、一番の見所は上市である。
上市にあるトラヤヌス神殿やアテナ神殿が見所となるだろう。
訪れている観光客の殆どは、この上市だけを観光して帰っていく。
私は、遺跡マニアではないが、トレッキング気分で遺跡の中を歩くのも楽しいだろうと、上から順に中市、下市と歩いて観て回ることにした。
山の斜面を利用して造られた劇場跡の下部から続く細い道をゆっくり歩いて下る。
このあたりを観光している人は稀で、結局この場所から下山するまで観光客には一人も出会わなかった。
観光客が誰一人いないので、広い遺跡がひとりじめできる。
遺跡や自然の中を歩いているだけで充分楽しむことができる私にとっては、楽しいトレッキングとなった。

アクロポリスの入り口までロープウェイで行くことができる アクロポリス
アクロポリス、上市にて 山の斜面を利用して作られた大劇場
トラヤヌス神殿 トラヤヌス神殿
中市を訪れている人は見かけなかった トレッキング気分で上市から中市を経て街へと歩く

■ クズル・アウル
遺跡観光を終えて街へ帰る道は、車道を使わずに山の斜面に建つ住宅街の中を歩いてみた。
急斜面に建つこのエリアは坂道や石段が多く、路地も入り組んでいる。
路地で遊ぶ子供たちと遊んだり、出会う人と挨拶を交わしながら街を目指す。
ここで出会った人たちは、みんな優しい顔で挨拶してくれた。
特に子供たちは、写真を撮ってくれと言って近付いてきて、知っている英語を使って色々と話しかけてくる。
街へ入る手前に、クズル・アウルという古い建物を見て、今日の観光を終えた。

このような住宅街を歩いて街を目指した 途中で出会った子供たち
クズル・アウル クズル・アウル

■ ハマム体験
泊まっているホテルの隣にハマムがあった。
ハマムとは、トルコ風呂のことである。
あっ、トルコ風呂と言っても、あのソープランドのことではありません。
蒸し風呂式の共同浴場をハマムと言い、サウナの後でアカすりやマッサージをしてくれるトルコ風のエステのことです。
宿代をケチった分、ハマムでも行って疲れを洗い流そうということで訪れた。
トルコへ来て、まだハマムは体験しておらず、今回が初のハマム体験である。
ハマムへ行ったのが夕方だったので、他の客は見かけなかった。
番頭のオヤジさんは英語が殆ど話せなかったが、料金の数字だけは何とか英語で話していた。
サウナ+アカスリ+マッサージのコースで、40TLとのことだった。
その他は全く英語が通じないが、何とか身振り手振りで分かってもらえた。
まず、バスタオルを1枚もらい脱衣所で裸になる。
貴重品はロッカーに預け鍵をかける。
荷物がある場合は、別途預ってくれる。
脱いだ服は脱衣室に置いておき、サウナ室に案内された。
サウナは日本のように高温のものではなく、低温サウナのためゆっくりと体の内部から暖まるのを待つことになるようだ。
体が温まり、汗が出てきた頃を見計らって、ケセジと呼ばれるお兄さんがやってきた。
アカスリのため別室の大理石の台へ案内された。
ここで、大理石の台に横たわりアカスリをしてもらうことになる。
一通りアカスリが終わると、水場へ移動して全身をお湯で流してくれる。
再び大理石の台に横たわり、石鹸を付けて全身をアワアワ状態にして洗ってくれる。
これがお兄さんでなければ、ソープランドに似てきたかな? (私は知りませんけどネ)
それが終わると、またまた大理石の台に横たわり、全身のマッサージが始まる。
マッサージの最後の方には、腕や足の関節を力いっぱい逆方向に曲げられ、思わず悲鳴をあげてしまった。
最終にお湯で体を流して、これでこのコースが終了となる。
旅の疲れも洗い流せ、身も心もスッキリです。
どうですか? ソープランドとは違うでしょ!
でも、本音を言うと男性の三助さんではなくて、タイマッサージのように女性のマッサージ師の方が良かったんだけどね。

石造りのハマム

【参考金額】
項目 金額 
バス代(セルチュク〜ベルガマ) 20TL
タクシー代(ベルガマ市街〜アクロポリス) 15TL
アクロポリス入場料 20TL
ハマム(サウナ+垢スリ+マッサージ) 40TL
ホテル代(アクロテリア) 20TL

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