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2日目
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9月26日(金) 昆明の雲南民族村

■ 今日の予定
昆明初日、目が覚め外を覗くと小雨が降っていた。
昨晩は雨が降っていなかったのに、少しトーンダウンです。
朝食は宿泊に付いているので、ホテルのレストランで摂る。
バイキング形式だったが、食べたいものは少なかった。
今日は特に予定を決めていないが、先ず元陽までのバスチケットを買っておかないといけない。
それと、昆明で行きたい所として、雲南民族村があったので、行ってみようと思う。
夕方は、ネットで知り合いになった昆明在住のA.HiroRodzinskiさんと食事をしようと思っている。

■ 先立つもの
昨日両替が出来なかったので、手持ちの中国元があまりない。
ホテルを出て大通りを歩いているとき銀行をみつけた。
今回は国際キャッシュカードで引き出してみることにしよう。
中国でATMを利用するのは初めてだが、うまくいくだろうか?
『必要な金額は、1日200元として2週間で2800元だから、ざっと3000元だな』
元陽では両替をする場所がないようなので、ここで3000元を引き出しておこうと考えた。
この安易な見積もりで、最終日に大量の使いきれない元を残すことになるとは、思ってもいなかった。
先ずはカードを挿入。暗証番号を入れ・・・(中略)・・・引出し金額を入力。
この、中略の部分で少し戸惑う。
なんだか忘れたけれど、操作方法が壁に貼ってあったので、それを見ながら入力してみた。
とりあえず、3000元の引き出し・・・と、先へ進めない。
おかしいなあ、3000元分以上は残高があるはずなのに・・・
それならと、2000元と入力・・・・今度はうまく行く。 とりあえず2000元をゲット!
どうやら、一度に出金できる額の上限が決められれいるようだ。
もう一度出金、今度は1000元。
これでトータル3000元を出金した。
軍資金は何とかこれで大丈夫だろう。

■ バスはどこで乗ればいいの?
次にしておかなければいけないのが、明日の元陽までのバスチケットの購入だ。
バスターミナルは昆明鉄道駅の近くなので、とりあえず昆明駅まで行ってみよう。
歩いては遠いので、バスを利用して行ってみようと思う。
ハテサテ、バス停はどこにあるのだろう?
見渡す限り、バス停は見つからない。
そこで“旅の指差し会話帳”を取り出し、道行く人に聞いてみた。
「バス乗り場」・「何処ですか?」
1人目・・・ 「分らない」
2人目・・・ 「さあ〜」
意味が伝わっていないのかもしれない。
仕方がないので聞くのを諦め、北京路まで歩いてみた。
すると北京路の交差点の近くにバス停を発見。
昆明駅行きのバス(昆明站と表記されていた)が来たので乗車する。
1元を払ってバスに乗り込む。
街中を走るバスは1回の乗車が乗車区間に関係なく1元とリーズナブルなのだ。
それに、大きな通りは、バスの専用レーンがあり、バスはスムーズに走る。
各駅で停まってくれるので、降車時日本のようにボタンを押さなくてもよいようだ。
バスは乗車して程なく昆明駅に着いた。

中央寄りの各1車線がバス専用レーンになっている 2階建てバスも走っています。(このバスも1回1元)

■ 元陽行きのバスチケット
ここは昆明站だが、さて、元陽行きのバスターミナルは何処だろう?
地図とにらめっこしていると、おじさんが声をかけてきた。
「何処へ行くんだ?」(だと思う)
「元陽行きのバスターミナルです」(これは適当)
「それなら、あそこだよ」と指差して教えてくれた。
教えてもらった方向へ歩いていくと、建物に大きく“昆明汽車客運站”と書いてあったので直ぐに分った。
早速中へ入ってみる。
どこでチケットを買ったらいいのか分らなかったので、“元陽”とメモ書きして、係りの人に見せると、あっちだよと教えてくれた。
言われる方へ行くと、そこはバス乗り場だった。
教えてくれたのは、チケット売り場ではなくバス乗り場だったのだ。
『よく考えれば、普通はそうだよなあ』 と一人納得する。
見ていると、チケット売り場の片隅に、外国人向けに英語でチケットを売っているコーナーを発見した。
どうやら、ここで買えば良いようだ。
早速、明日の10時40分発の元陽行きと伝える。
しかし、明日に限って、この便は運行していないとのことだった。
たまたま、運が悪かったようだ。(普通は休みなしだそうです)
仕方がないので、明後日の10時40分発のチケットを購入(83元)した。
急ぐのなら、先ず建水まで行って、そこでバスを乗り換えれば良いようだが、無難に直行便を選んでしまった。
そんなことで、今日と明日の2日間を昆明で滞在することとなった。

北京路の突き当たりにある昆明鉄道駅(昆明站) 左の建物が、元陽行きのバスが出ている昆明汽車客運站

■ バスで雲南民族村へ
今日はこれから雲南民族村へ行ってみようと思う。
昆明駅からは、44路バスでいけるようだ。
昆明は大きな都市だが、地下鉄はなく、変わりにバスが縦横無尽に走っている。
特に長く待たなくても、どんどん次のバスがやってくるようだ。
バスは、多くの利用客でいつも満員に近い状態になる。
日本の地下鉄のような感じではないだろうか。
オリンピック前に、ここ昆明でバスの爆破テロがあったばかりだが、交通網を脅かすには、やはりバスを狙うことになるのだろう。
驚いたことに、女性の運転手も多い。
44路バスに乗って20分。
バスに乗ったは良いけれど、何処で降りれば良いのだろう?
そもそも、本当にこのバスでよかったのか?
ガイドブックを広げ、雲南民族村が書いてあるページを隣に座っていたおばさんに見せてみた。
「ここへ行くんだよ」と、ジェスチャーで示す。
おばさんは、訳が分らないみたいで、首を横に振っている。
すると、近くに乗車していた女性が、「日本人ですか?」と聞いてきた。
殆ど日本語は話せないようだが、「はい」と答えると、携帯電話をダイヤルして、どこかへ電話したかと思うと、その電話を手渡してくれた。
「もしもし」と電話に出てみる。
「あなたは、どこに行きたいですか?」 と、日本語が返ってきた。
この女性が親切にも、日本語の話せる人へ電話してくれたのだ。
「雲南民族村へ行こうと思っています」 と答えると、
「今何処にいますか?」
「44路バスに乗っています」
「そこから何が見えますか?」 この辺りから、話がチグハグになってしまう。
そもそもバスに乗っているのだから、景色なんて刻一刻と変わってしまうのだ。
「わかりません」 ということで、チグハグな会話を繰り返す。
その内、携帯電話の持ち主の女性はバスを降りることになり、電話も途中で終わることになってしまった。
でも、ここまでしてくれるなんて、結構親切で、おせっかい焼きだと思う。
とは言っても、まだ先程の問題が解決したわけではない。
バスが信号待ちをしている間に運転手にガイドブックを示してみた。
運転手は「乗っていれば問題ないよ」のようなことを言ってくれた。
たぶん合っているようだ。初めから運転手に聞けばよかった。
バスに乗車してから約30分で、雲南民族村に到着した。(30分の乗車でも1元は安い!)
雲南民族村は終着であり、大きな看板が出ていたので直ぐに分った。

■ 雲南民族村
ここは、雲南省の少数民族をテーマに造られたテーマパークだ。
色々な少数民族の村が再現されていて、民族衣装をまとった人々が出迎えてくれる。
園内は、かなりの広さがあり、全てを一通りみてまわろうとすると、丸1日かかってしまうだろう。
入場料は70元とこちらの物価にすれば高いように感じる。
ただ、ここで1日遊べると考えれば、リーズナブルといえるのではないだろうか。
あいにく、朝から雨が降ったり止んだりの状態で、来場者はまばらだった。
天気がよければ歌や踊りのショーもあるのかもしれないが、この様子ではそれも望めない。
園内の様子を写真で紹介しましょう。

建築様式が細部に渡り再現されている
太鼓を模したモニュメント
少数民族の家の中が再現されている
チベット族村にて
チベット族村にて
園内にはお土産物売り場もある 民族衣装の貸し出しをしているので、記念に写真撮影を!
民族舞踊ショーにて
民族舞踊ショー 園内にあった綺麗なトイレ:正面カウンターには係員が・・・
園内にて 各建物では民族衣装で出迎えてくれる 民族音楽のショーにて


■ 夕食
ネットで雲南省の情報を調べているときに知り合ったA.HiroRodzinskiさんと連絡をとり、一緒に夕食を食べることにした。
彼は、 雲南在住の日本人で、少数民族の情報等をネットで公開されている。
今回の旅行にあたり、定期市の情報などを参考にさせていただいた。
観光客の少ないローカルな場所はガイドブックを見ても情報が載っていない。
このような情報が得られたおかげで、今回のような旅が計画できるというものだ。
昆明の繁華街を案内してもらい、中華の食事を食べながら色々とおしゃべりをする。
見知らぬ地で、このように色々と教えてくれる人がいると嬉しいものだ。
なんと、このとき初めて知ったのだが、明日から1週間、中国では国慶節で祭日となるらしい。
どこへ行っても混雑が予想されるとのこと。これは、うっかりしていた。
明日からの観光に差支えがなければいいのだが・・・


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