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4日目
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9月28日(日) 昆明から元陽までのバス

■ 今日の予定
昨日の夜は少し寒く、体調が優れなかったので早めにベッドへ潜り込んだ。
おかげで、ぐっすりと眠ることができ、スッキリとした朝を迎えることができた。
相変わらず今日も天気が悪いようだ。
このあたりは、天気が悪くなれば、何日も同じ状態が続くと聞いたが、どうやら本当のようである。
今日は元陽まで移動の日なので、天気の良し悪しはあまり関係ないが、やはり、雨より晴れの日が気分が良い。
元陽行きのバスは10時40分発なので、朝はゆっくりと仕度が出来る。
いつものようにホテルのレストランで朝食を摂り、部屋へ戻って仕度を済ませる。

■ チェックアウト
バスターミナルには1時間程前に行くことにした。
こちらでは、みんな早くからバスに乗り込み出発待ちをするようなので少し早めに行くことにしたのだ。
フロントへ行きチェックアウトをする。
このホテルのチェックアウトの手続きはお粗末で困りものだ。
「昨日の宿泊代をもらっていない」と言われ、その前日にまとめて払ったと説明して、やっとのことでわかってもらえた。
また、デポジットの料金でも金額が幾らだったかの問答が始まる。
普通、こういう問題がおこらないように、チェックインの時にレシートを発行してくれるはずである。
なのに、この類の書類を一切くれないので問題が起こるのだ。
見ていると、他の外国人旅行客も喧嘩腰で揉めていたので、こんなことは日常茶飯事なのだろう。
まあ、何とかチェックアウトも終了しホテルを後にする。
大きなバックを持ってのバス移動は面倒なので、今回はタクシーで行くことにした。
ホテル前の道路でタクシーを拾い、バスターミナルへ向かう。
昆明汽車客運站と南窰汽車客運站は同じなのだが、市内には幾つかのバスターミナルがあるので、
“南窰汽車客運站”と紙に書いて見せれば問題なく分ってもらえた。

■ 昆明バスターミナル
市街の道路は朝から渋滞で思うように進まない。
時間に余裕を持っているので焦らずに乗っていられたが、ギリギリの行動は難しいようだ。
バスターミナルに到着後、近くにあった店でパンを買い、バスターミナルへ入る。
係りの人にチケットを見せると、「あっちの方だよ」と指差して教えてくれた。
バス乗り場へ行くと、行き先の書いたバスが沢山並んで待っている。
元陽行きのバスは直ぐに見つかった。
運転手にチケットを見せ、大きな荷物をバスのお腹へ放り込み、バスに乗り込む。
まだ発車の1時間も前だというのに、既に3分の1位の座席が埋まっていた。
特に座席は決まっている訳ではないようで、早く来た人から、好きな座席に座っていた。
10時40分発のバスは、少し遅れて11時頃に出発となる。
もう、この頃には雨も上がっていた。

■ これから向かう元陽とは
雲南省紅河ハニ族イ族自治州に位置する町で、大多数の住民はハニ族とイ族である。
そのほかにも、タイ族、ミャオ族、ヤオ族、チワン族などが暮らしている。
昆明から南へ300kmに位置し、海抜1570mにある。
霧と雨が多く、稲作に適しているため、主に棚田で米を作っている。
元陽が有名なのは、ハニ族が作り上げた棚田があるからで、
国内外のカメラマンの絶好の被写体として人々の目に触れるようになり、世界中に名を馳せた。
その理由として、次の5つが挙げられ、大地の芸術とたたえられている。
1.段が多い
2.規模が大きい
3.歴史が長い
4.景色が美しい
5.深みがある
このような理由で、この地域は現在世界遺産として申請中のようで、世界遺産に登録されれば
国内外の大勢の観光客がどっと押し寄せてくるのは目に見えている。

■ 元陽まで
混雑する市街をぬけ、高速道へ入るとバスは順調に走り出す。
昼の1時頃、トイレ休憩兼昼食のためバスは停車した。
ここのトイレを利用したら、ニーハオ・トイレだった。
いわゆる、扉のないオープンなタイプである。
利用している人同士、かがんだ常態で話しをしているのには驚いた。
このバスには私の他に2人の日本人が乗っていた。
2人は昆明の雲南大学に通う女の子で、学校が休みのため元陽に旅行するとのことだった。
「ここのトイレは女性用でも扉がないの?」と聞いてみると、
あたり前のように、「そうですよ」との返事が帰ってきた。
「あなたたち、平気なの?」との問いには、
「はい、でもここは、まだましな方ですよ」
「ひどい所は、お金は取るし、汚いし、匂いはひどいし、最悪なところも多いですよ」とのことだった。
慣れというものは恐ろしい・・・
この休憩所では、昼食もできるが、食べられるようなものは見当たらなかった。
仕方がないので、朝に購入したパンで昼食の代わりとする。
再びバスは走り、建水を通過して元陽へと向かう。(建水には停まりません)

4時頃にも再度トイレ休憩があり、その先、元陽の南沙に到着した。
南沙は行政機関などが集まる町で特に見所はない。
観光客は新街鎮に行くのが普通だ。
南沙から新街鎮までは、約30km(1時間)である。
この間は、カーブの多い坂道を走ることになる。
長いバスの旅を終え、
元陽(新街鎮)の町へ到着したのは5時半頃だった。
外は、まだ明るい。
もう少し時間がかかると思っていたのだが、意外と早く到着した。
バスは旧バスターミナルの前で客を降ろす。

1回目の休憩:汚れたバスを洗っていた 2回目のトイレ休憩:奥の建物がトイレです

■ 今日の宿
バスを降りると、目の前に梯田公寓という宿があった。
梯田公寓は、普通部と豪華部というのがあるようで、この建物は普通部(ゲストハウスのようなもの)にあたる。
安宿のようだが、一度覗いてみよう。
宿には、おばさんがいたので、「ニーハオ」と挨拶。
ここからは、指差し会話帳を取り出しての会話となる。
「部屋は空いてますか?」と聞くと、首を縦に振っている。
どうやら、空いているらしい。
「1泊いくらですか?」と聞くと、40元と紙に書いてくれた。
「部屋を見せてください」(これは、ジェスチャー)とお願いし見せてもらう。
部屋は、そんなに悪くなさそうだが、トイレが中国式だった。
まあ、値段相応というところかと納得し、ここに決定した。
部屋代40元とデポジットの20元をあわせて60元払い部屋に落ち着く。
この日は観光する時間もないので、夕食を兼ねて少しだけ町をブラブラしただけだった。


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