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9日目
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10月3日(金) 元陽の定期市と猛品の棚田

■ 今日の予定
今日は今泊まっている元陽(新街)で4日に1度の定期市が開かれる。
農暦の鼠と龍と猿の日に開催されるのだ。
普段の日でも民族衣装姿は見かけるのだが、定期市のある日は更に多くの民族が集まってくるらしい。
今日は天気が良さそうなので、昼頃まで定期市を見学したた後、猛品の棚田を見に行こうと思っている。
定期市は9時ごろからだと思うので、朝はゆっくりしておこう。

■ 元陽の定期市
元陽の定期市は棚田広場横の坂道から、農貿市場までの間がメインで行われるようだ。
これまでで一番都会(都会とは言えないが・・)での定期市だ。
飽きてきたと思われるが、その様子を写真で紹介しましょう。

野菜はこのような感じです
この日は農貿市場も大賑わい 農貿市場の2階にて
道ぶちでも・・・ 売れますか?
蜂の成虫は酒に漬ける
蜂の巣から蜂の子を取り出して売っている 今日はお肉でも買って帰ろう!
その笠いいねえ 饅頭屋の店先
さあ、店の準備をしましょう! これから市場へ売りに行くところです ヘッドロックはかわいそうですよ!
センスが良さそうですね
何を買ったのですか? この子はセンスが良さそうですね 赤と黒のコントラストが目を引く
ジュースを飲みながらの買い物
これは豆のようです


■ 猛品の棚田へ
猛品の棚田は元陽の辺りで最大級らしい。
なんと、その段数は最も多いところで5000段にもなるということだ。
「元陽まで来て棚田を見て帰らないなんて!」と言われそうなので、一度は見てみようと出かけることにした。
棚田は中国語で梯田と書きます。
メモ用紙に“猛品梯田”と書いて、ミニバンを探したが、そこへ行くミニバンは見当たらなかった。
おじさんが、「ミニバン貸切で往復100元で連れて行ってやるよ」と誘ってきた。
特に貸切でなくても行けるだろうと思い断る。
旧バスターミナルの近くへ行ってみると、緑春行きのバスが停まっていた。
猛品は緑春方面へ行く途中にある場所なのだ。
運転手に“猛品梯田”と書いたメモを見せると、「行くよ。乗りな!」らしきことを言っている。
バスは中型のローカルバス。
このバスは本当にローカルだ。
荷物半分人半分。途中でエンジンが止まってもおかしくない位のバスだった。
運転手は飯を食べながら運転している。
食べ終わるとゴミは窓から捨てている。(おいおい、ダメだよ)
客が、タバコを買いたいと言えば、途中で停まってくれる。
なんとも、よく分らないバスである。
元陽を出て30分程走ると猛品の棚田が良く見える場所を通る。
バス停はないが、ここで降りることを伝えていたので停まってくれた。

旧バスターミナルの入り口 ローカルバスの中:ドライバーが飯を食いながら運転している

■ 猛品の棚田
バスを降りると、そこは棚田が見える展望台となっていた。
少数民族の人達が、ドッと走ってきて、絵葉書を買ってくてやら、お土産を買ってくれやらまくし立てる。
中国へ来て、ここで初めて『買って買って攻撃』を受けたことになる。
しかも、断ってもお構いなしだ。
攻撃は無視して、しばらく展望台より棚田を眺めてみた。
壮大と言えばそう言えるが、棚田が遠すぎて迫力には欠け、感動はなかった。
田んぼの色も緑だったので、写真をみてもよく分からないと思います。
景色を眺めていると、なにやら、ハニ族の女の子が絶景ポイントまで案内すると言ってきた。
値段を聞くと案内料が20元らしい。完全に観光地価格である。
グループだと一人あたりの額が安くなるが、一人だと少し高くつくのは仕方がない。
女の子に案内してもらい急な坂道を下り、細い山道を進んで行くと、棚田が見渡せるポイントへ到着した。
それでも、少しは絶景かな?という感じで、特に感動する景色ではなかった。
それより、近くで遊んでいたハニ族の子供をつかまえて、旅の指差し会話帳で中国語のお勉強。
少数民族は、通常中国語ではなく、彼ら独特の言葉で会話している。
でも、中国語も分るようだ。小さな子供でも、難しい漢字を問題なく読んでいた。
ここで分ったのだが、案内の女の子は、まだ小学生だと言っていた。
見た所、中高校生だったので、学校へ行く時間がなくて、まだ小学生なのかもしれない。
しばらく休憩した後、元来た道を引き返す。
展望台近くの道路脇には、ゆで卵やら、芋などを焼いて売っているおばさんがいた。
小腹を満たすため、適当に焼いてもらって食べる。
こんな時に少しの会話ができれば良いんだけれど、全く話ができないのは楽しさが半減する。
ゆで卵2個と焼き芋で4元。
観光地価格でおばさんは、吹っかけたつもりでもこの価格だ。

猛品の棚田を見渡せる展望台 猛品の棚田:写真では何のことやら分からないでしょう
近くで遊んでいた子供
ちょっと分かりにくいと思います
近くで遊んでいた子供 猛品の棚田:最大5000段あるといわれているのだが・・・・
絶景ポイントへ行く山道 この子が案内してくれました 道路脇に並ぶ屋台

■ 引き返し
展望台で眺めを楽しみながら、帰りの車がやってくるのを待つ。
とりあえず、元陽の方へ向かうミニバンに片っ端から合図を送る。
貸切の車や、満員の車は停まってくれない。
でも、そんなに沢山待つほどもなく、帰りのミニバンをつかまえることができた。
このように、どこへ出かけても乗り場を意識することなく簡単にミニバン等の車を拾えるのはありがたい。
車に乗ってから、このあたりの道を散歩してから帰れば良かったと後悔した。
元陽に帰る途中、雷が鳴り響き大粒の雨が降ってきた。
本当に、山の天気は変わりやすい。
出かけるときは、晴れていても、折りたたみの傘を持って出るのが正解だ。
元陽へ帰り、しばらくするとスッキリとした青空が見えてきた。
山の方を見てみると虹が架かっていた。

 

 

 

山には虹が架かっていた ホテルの部屋からの景色:すっかり雨が上がりました


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