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Day 3
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10月17日(水) アンナプルナ連邦のお膝元であるポカラへ飛ぶ

■ 今日の予定
フジホテルで泊まった部屋は、1階ロビー横の部屋だったので、ロビーの人の話し声がよく響く。
今朝はその声で目が覚めた。
今泊まっているフジホテルは、日本人ご用達のホテルということもあって、あちこちから日本語が聞こえてくる。

このホテルにもレストランがあるので、このレストランで朝食を摂ることもできる。
しかしそれだと、内容がワンパターンになるのと、少し割高感があるので、今日は街のカフェでの朝食を摂ることにした。
行ったのは、ホテルからも近い “チグサ” というカフェ。
ドリップ式コーヒー付きの朝食セットが 200Rs 程度で食べることができる。

カトマンドゥの気温だが、10月中旬の気温はというと、朝夕は肌寒く、半袖一枚だと肌寒く感じる。
半袖Tシャツ姿なら、上にウインドブレーカーを羽織れば問題ないだろう。
日が出ると急に暖かくなり、昼間は逆に半袖でないと暑く感じる。

さて、今日の予定だが、10時50分発の飛行機でポカラへ移動する。
日本を出発してから3日目にして、やっとトレッキングの基点となる町、ポカラに到着する訳です。
到着後は、そのトレッキングの詳細な計画と手配をしなければいけません。

■ 空港へ
ゆっくりとした朝食を済ませ、9時にホテルへ戻って身支度をする。
空港へは、出発の1時間程前に着けば充分だ。
また、ホテルから空港までは30分位見ておけば良いだろう。
初めはもう少し余裕を持って出発していたが、これでも余裕を持った行動になるだろう。
ということで、時間を見てホテルをチェックアウトする。
ホテルを出ると、前の道路に数台のタクシーが客待ちをしていた。
タクシードライバーが、待ってましたとばかり、荷物を持ってホテルを出た私に声をかけてくる。
私、「空港まで。幾ら?」 ドライバーの返事は「500Rs」と、最初の言値はお決まりのように高い。
私、「高いよ! 300Rs」と言うと、 「それじゃ、400Rsでどうだ!」と言ってくる。
いつも同じパターンだが、「じゃ、別のタクシーに行く」と言うと、 「分かった、分かった!」と言って、こちらの提示価格で了承してくれた。
タクシーに乗り込み空港へと向かう。
いつものことだが、空港までの道路は工事中の所も多く埃っぽく、また混んでいた。
それでも空港まで約30分で到着した。
国内線のタクシー発着所に到着すると、周りから一斉に人が集まってきて、荷物を持とうとする。
ここでは、それを許さず、ひたすら「No!」と断るのみである。
彼らは、空港入り口まで荷物を運んで、高額なチップを要求してくる。
そのうち、「1ドルでどうだ!」等と価格を言い出す。
冗談じゃない! せっかくタクシーを値切って300Rs でここまで来てもらったのに、高々50m程の距離を歩くのにUS$1も払っていたのでは、意味がない。
しかし、初めから何も言わず彼らに荷物を預けたら、幾ら要求されるのだろう?

■ 空港にて
空港建物の入り口でEチケットを見せ、荷物のX線検査後、空港内へ入る。
ここで最初にすることは、国内線空港使用料の支払いである。
入り口を入った右手の角にあるカウンターで200Rsを支払い、レシートを貰う。
それを持って自分の乗る航空会社のチェックインカウンターへ行けば良い。
大きな荷物は20kgを超えていたが、特に何も言われなかった。
預け荷物はチェックカウンターの並ぶ隅に運ばれ、ここでX線検査が行われる。
一応この検査で問題がなかったことを確認してから搭乗フロアへと移動する。
このX線検査では、たまに預け荷物に問題ありと判断される荷物がある。
その場合は、荷物の持ち主が中を開けて再検査してもらわないといけない。
もしここで問題ありと判断されたことを知らずに、本人が搭乗フロアへと移動した場合は、荷物が飛行機に積まれないことも予想される。
私の荷物は問題がなかったようなので、搭乗ゲートへと向かう。
搭乗ゲートは男性、女性に別れて列に並び、手荷物検査と身体検査を受けることになる。
一人ずつ検査官の所へ進み、先に手荷物の検査から始まる。
手荷物に問題がなければ身体検査である。
後は、搭乗フロアで出発を待つことになるのだが、この案内が分かりにくい。
案内の表示板とかは皆無で、搭乗時は分かりにくいアナウンスが流れるのみなのだ。
だから、アナウンス(係りの人が大きな声で叫ぶだけの時もある)には耳を傾けていないといけない。
心配なら、係員に搭乗チケットを見せて確認するのが良いだろう。

ポカラまでのチケットです 国内線搭乗フロアで出発を待つ

■ ポカラへ
私の乗る飛行機の便の番号が告げられ、オンボロバスに乗って飛行場の隅っこの方に停めてある飛行機まで移動して乗り込む。
今日の便は、Yeti Airlines の飛行機で、これまで乗った国内線の飛行機より少し大きな約30人乗りのものだった。
片側2列、もう片側1列の座席で、全席自由席である。
飛行機は、ほぼ予定通りに11時半にポカラの空港に到着した。
飛行中、ヒマラヤの山々を見ようと、右側の席に座ったのだが、雲が多くて山々は殆ど見ることができなかった。
まあ良い! これから間近で山々を見ることになるのだから・・・
飛行機が駐機され、プロペラの回転が完全に止まってから飛行機から降りる。
そうでないと、プロペラの直ぐ前に乗降タラップがあるので、プロペラに巻き込まれたら危ないからだ。
短いタラップを降り、飛行場の中を歩いて到着ブースへと向かう。
しばらく待っていると、預け荷物が運ばれてくる。
バケージタグと引き換えに荷物を受け取り、空港建物を出る。
荷物を引っ張って歩いて行くと、空港出口で待ち構えていたタクシードライバーに声をかけられる。
レイクサイドまでと言って値段交渉したが、250Rsより安くはしてくれなかった。
ポカラの空港からレイクサイドまではそんなに距離がない(10分程度の距離)ので、250Rsは割高に感じた。
空港前の道路まで出れば、もう少し安くなるのかも知れない。

今回乗った Yeti Airlines の飛行機 ネパール国内線の中では、大きい飛行機ではないでしょうか

■ 今日の宿
予約はしていないのだが、タクシーには、とりあえず泊まろうと思っているホテルサクラへ行ってもらった。
ホテルサクラはレイクサイドに建つホテルで、オーナーは日本人ではないのだが、日本語を話せ、ネット上の評判も良かったからだ。
タクシードライバーもホテルサクラを知っていた。
空港を出て、10分程でホテルサクラへ到着した。
空室有りとのことで、部屋を見せてもらって、一泊US$15の部屋に決めた。
3階の角部屋で、窓からの眺めも良い。
ホットシャワー、TV付き、エアコンではなくファンなのだが、今の季節は何れも使用しないので問題なしである。
また、フリーのWi-Fi も利用できる。
部屋は綺麗に管理されていて、快適に過ごせそうだ。
スタッフに部屋まで荷物を運んでもらい、荷物を解く。

ポカラで泊まったホテル・サクラ 一人で寝るには大きなベッド

■ トレッキングの申し込み
今回の旅の目的はトレッキングである。
事前に旅行会社等への申し込みはしてきていない。
早速、明日からトレッキングをしようと思えば、早いうちに予定を組んで申し込みを済ませなければいけないだろう。
今日泊まるホテル・サクラにはツアー会社が併設されていて、トレッキングを含む各種ツアーを受け付けていた。
オーナーは日本語がペラペラなので、色々と相談に乗ってくれる。
私は、予めアンナプルナ・ベースキャンプ(以降A.B.C.と表記する)までのトレッキングを考えていて、そのルートと宿泊場所を大まかに調べていた。
その内容を元に、アドバイスをもらった。
まず、A.B.C.までのトレッキングだが、単純往復の最短ルートを考えた場合、若い体力のある人で8日間、標準で9日間、ゆっくり歩いて10日間とのことだった。
私の場合、とりあえずトレッキングを目的として来ているので、山を満喫することにして、10日間のトレッキングを行うことにした。
また、ガイドはポーター兼ガイドをお願いすることにした。
(前回のトレッキングでは、ポーターとガイドの2人を手配した)
ホテル・サクラのオーナーは、ガイドの費用、食事代、宿泊費、交通費、TIMS等の許可証取得を全てパックにして提案してきた。
夫々の費用を別々に支払う場合に比べて高い気もしたが、結局オーナーの上手な営業トークに負けてしまった。
費用は、10日間のトレッキング、上記通り全てパックでUS$600 である。
トレッキングの出発は明日から始めることにして、ガイドを手配してもらう。
それから、写真2枚とパスポートのコピーを渡して、TIMS等の必要許可証取得手続きを進めてもらった。

■ ティーハウストレック
トレッキングを行う方法として、ロッジに宿泊し、食事も全てロッジでとる方法と、テントに宿泊して食事も自分で作るか、キッチンボーイという料理係に作ってもらうという方法がある。
ある程度の揃った人数であればテント泊という選択肢もあるのだが、この方法だと人数の少ない場合は高くつく。
少人数で安くて気軽にトレッキングを楽みたいなら、断然ロッジ泊になる。
今回私が計画しているのも、宿泊や食事は全てロッジを利用するものである。
このように、ロッジに泊まりながらトレッキングを行う方法を、ティハウストレックとか、ティハウストレッキングという。
アンナプルナ、ランタン、エベレストの各トレッキングエリアは、トレッカーも多く、ロッジなどの宿泊施設も揃っているので、気軽にティハウストレックが出来るのです。
『ティハウストレック』 ってなんだか、お洒落ですね。

■ その他の手配
トレッキングから帰ってきたときの宿も必要なので、今のホテルに2泊の予約を入れておく。
さらにその後、カトマンドゥまでの交通手段なのだが、これはバスを利用しようと考えていた。
しかし、ダサイン中の陸路移動は混んでいて、バスではかなりの遅れが出ると言われた。
ダサイン期間の移動は、高くても飛行機の移動を勧めるとの営業トークで、これも言われる通り飛行機チケットを手配してもらうことにした。(US$80)
これで、必要な手配の殆どを終えることができたことになる。

後は、明日から始めるトレッキングのために、必要なものの買い物をしておこうと思う。
ポカラの町はアンナプルナ方面へのトレッカーが多い。
このトレッカーだが、ここ近年、韓国人と中国人が急激に増えてきているらしい。
3年前に訪れた時、町を歩くと、各店からは「こんにちは」という挨拶が多かった。
それが、今回歩いていると「ニーハオ とか、アンニョンハセヨ〜」と話しかけられるのだ。
トレッカーの数では、完全に日本人が負けているではないか・・・
店員から「ニーハオ」と挨拶されると、『そんな挨拶する人からは買わないよ!』なんて思ってしまうのは私だけだろうか?

■ ポーターガイドに持ってもらう荷物
前回のトレッキングでは、40L程度のダッフルバックに荷物をまとめて入れ、ポーターに持ってもらった。
しかし、今回のトレッキングの荷物を合計すると、このサイズのダッフルバックでは足りないことが分かった。
これは、シュラフを3シーズン用に買い換えたため、その嵩が大幅に増えたのと、防寒用のダウンジャケットの嵩が大きくなったのが大きく影響している。
仕方なく、もう少し大き目の約50Lタイプのダッフルバックを購入した。
今回は、このバックに入れて持ってもらうことになる。
今日中にこれらの荷物を振り分けてパッキングしておく必要がある。

【旅程】
 ホテル −(タクシー)− トリブヴァン空港・国内線 −(Yeti Air ・YT677)− ポカラ空港 −(タクシー)− ホテル
 09:30出発                 10:50発                    11:30着

【参考金額】
項目 金額 
 タクシー ホテル 〜 トリブヴァン空港  300Rs
 国内線空港使用料(空港にて支払い)  200Rs
 飛行機のチケット カトマンドゥ〜ポカラ (日本からネット予約)   8,000円
 タクシー ポカラ・空港 〜 ホテル (レークサイドのホテルならほぼ同料金)  250Rs
 ホテル代 HOTEL SAKURA   1,170Rs

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