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Day 5
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10月19日(金) トレッキング2日目:トルカ(1700m)〜ジヌーダンダ(1780m)

■ 今日の予定
7時に起床。
昨日は8時頃に寝たので、7時と言っても全く早くはない。
今回用意したシュラフは暖かく、心地よく眠ることができた。
初日だったので、夜の寒さの状態がわからず、ブランケットを貸してもらったのだが、ブランケットを掛けると暑いくらいだったので、結局ブランケットは使用しなかった。
先ず外へ出て、今日の天気を確認してみた。
朝の時間は、雲ひとつない青空だった。
これから向かうアンナプルナの方角を見てみると、ヒマラヤの山々がよく見えていた。
さて、今日の行程だが、ここトルカを出て、ランドゥルク、ニューブリッジを経てジヌーダンダまでを予定している。
今日は昨日に比べると実質のトレッキング時間は少ないだろう。

トルカから眺めるヒマラヤの山 アンナプルナ・サウス(左)と、ヒウンチュリ(右)

■ 朝の時間
少し肌寒かったが、山の景色の見えるロッジの中庭で朝食を摂った。
それから、忘れてはいけないのが、飲料水である。
トレッキング中は暑くて、たくさん汗をかくので、頻繁に水を飲むことになる。
持参した水筒にタトパニ(沸かしたお湯)を入れてもらった。
500mlのNALGENEの水筒及び、ウォーターキャリーに1.5L程度のタトパニを入れてもらった。
NALGENEの水筒には、粉末スポーツ飲料を溶かしておく。
出発の準備もできたので、8時頃にロッジを出発した。

今日の朝食であるチャパティーとミルクティー ロッジの目の前をトレッキング・グループが通り過ぎていく

■ ニューブリッジまで
トルカのロッジを出発して、下りの石段を谷まで歩き、谷に架かる小さな木の吊橋を渡る。
木の吊橋は、他の人が一緒に渡っていると、フラフラとして歩きにくかった。
その後は平坦な歩きやすい道になった。
時々見えるアンナプルナ・サウスに励まされながら、9時にランドゥルクに到着した。
道はランドゥルクで、ガンドゥルクへの道とチョムロンへの道の二手に分かれる。
左の道を行けば、深い谷を隔てたガンドゥルクであり、右に行けばチョムロン方面へと道が続く。
私たちの行く道は、右へと行く道である。
その道をしばらく行くと、モディ・コーラの川岸へと出る。
コーラは川の意味で、まぁ モディ川と言った方がピンとくる。
モディ・コーラは、アンナプルナの山々を源流として、白く濁った雪解け水が勢いよく流れている。
これからアンナプルナまで歩く道の近くには、常にモディ・コーラが見えている形になる。
左手に勢いよく流れるモディ・コーラを見ながら川に沿って歩き、ニューブリッジへと到着した。
ここまでの道は、日が山に遮られていて、道が日陰になる場所も多く、歩いていても涼しかった。
ニューブリッジで長い吊橋を渡って対岸へ行く。
長い木製の吊橋は、揺れも大きいので、高所恐怖症の人には大変だろうと思われる。

トルカからランドゥルクまでは棚田の景色が楽しめる 棚田で多く栽培されているのが、シコクビエという穀物だ
ランドゥルクとヒマラヤの山々 ランドゥルクでガンドゥルク方面とチョムロン方面の二手に分かれる
このような滝は歩いていてよく目にする モディ・コーラ、氷河の雪解け水は乳白色に濁っている
ニューブリッジに架かる長い吊橋 長いので、よく揺れます

■ ジヌーダンダまで
ニューブリッジに架かる吊橋を渡ると日陰になる場所はなくなり、暑く感じる。
また、吊橋を渡ると、道は長い登りの石段となるので、汗が一気に噴き出してくる。
この急な石段の道を登り、11時頃に一軒のロッジに到着した。
今日の昼食は、少し早いがこのロッジで摂ることにした。
あまりお腹が空いていなかったので、昼食はラーメンを食べた。
山のロッジでラーメンと言えば、勿論インスタントラーメンである。
これに、卵や野菜が入っていたりする。
昼の時間になると、ヒマラヤの山々は厚い雲に覆われて、全くその姿を見ることはできなかった。
昼食を終えて、12時過ぎにロッジを出発する。
これまで急な石段を頑張って登ってきたのだが、ここから一旦沢まで下る形になる。
谷まで下り、吊橋を渡ったかと思えば、今度はきつい登りの石段へと道は続く。
この石段が、本日最大の難所であり、途中で休憩を入れながら登っていく。
急な石段を息を切らしながら登り、ロッジの建つ場所へと到着した。 今日の目的地のジヌーダンダである。
この時点でまだ2時になっていなかった。
歩こうと思えば、この後も時間的に充分あるだろう。
実際、チョムロンや、その先まで歩いている人もいる。

ニューブリッジに架かる吊橋を渡ると、長い石段が待っている 雨季の豪雨で崩れている場所も多い
このロッジで昼食にした 今日の宿であるジヌーダンダのロッジ

■ 何故ジヌーダンダ?
まだ2時にもなっていないのに、ジヌーダンダを今日の宿泊地にしたのか?
私は山歩きだけに重点を置いたトレッキングより、それに付随する色々な体験を含めてのトレッキングを楽しみたいという気持ちが大きい。
トレッカーの中には、朝早くロッジを出発して、脇目もふらず懸命に歩き続け、あたりが薄暗くなった頃にやっとロッジへ到着するような歩き方をする人もみかける。
そんな人に、「山の景色はどうでしたか?」と聞いても、「残念だが、山の景色は見えなかった」との返事が返ってくる場合もあるのだ。
まったく、「何のためのトレッキングを楽しんでいるの?」と言いたくなる。
まぁ、トレッキングの楽しみ方は人夫々なので、その人の歩き方をどうのこうの言う必要はないのだが、朝から晩まで歩くだけなら、ヒマラヤでなくても良いのじゃないかと思ってしまうのだ。
話を元に戻すが、ここジヌーダンダに宿をとったのは、温泉に行くためである。
私の当初に立てた計画では、ジヌーダンダでの宿泊を考えていなかったのだが、ジヌーダンダには温泉が沸いていて、すごく人気な場所になっていることを教えてもらった。
それを聞き、是非行ってみたいという気持ちになったのだ。

■ ジヌーの温泉は天国気分
ロッジの部屋に荷物を放り込み、早速温泉へ行く準備をする。
なんでも、水着姿での男女混浴の露店温泉らしい。
私は、温泉のことを考えていなかったので、水着など持ってきていなかった。
そのことをガイドに言うと、「大丈夫だよ! 水着なんて要らないよ! パンツ(下着)姿で大丈夫」とのことだった。
それなら安心ということで、着替えやら、洗面用具を持って温泉へ出かけることにした。
温泉のある場所は、ロッジの建つ山の中腹からモディ・コーラの流れる谷まで、坂道を下っていった場所にある。
しっかり15〜20分も歩かなければいけないのだ。
温泉へ行くにも、トレッキングと同じように大変な行程になる。
しかも、帰りは谷まで下りた道を、引き返さなければいけないわけで、考えただけでもゾッとする。
まだか、まだかと思いながら山道を下り、温泉に到着した。
入り口でおじさんに入場料の50Rsを支払う。
男女別の更衣室があるので、そこで水着に着替えれば良いのだが、私は水着を持ってきていないのでズボンを脱いでパンツ姿になっただけ、あっという間に入浴スタイルである。
ここでは、パンツ(下着)姿でも、全然恥ずかしくない雰囲気です。
そりゃ、パンツの絵柄がキティーちゃんだったら、皆から見られて恥ずかしいだろうけど、残念ながら私のパンツは絵柄が入っていませんから・・・
温泉の湯船は2箇所あって、人工的な造りで、当初想像していたものより遥かに綺麗なものだった。
樋から温泉の湯が流れる場所があって、ここで体を洗うことができるようになっていた。
また、持参した洗濯物もこの場所ですることができる。
汗を流した後、湯船にどっぷりと浸かる。
これが、なんともたまらない気持ち良さ! 思わず「あ〜・・・」とため息が漏れた。
温泉の湯温は38度程だと思う。
日本の一般的な温泉に比べると少しぬるい。
痺れるような暑い温泉も良いのだが、少し温い温泉に長く浸かっているのもまた良いものだ。
本当に疲れが流されていく感じがする。
生き返るとはまさにこのことを言ったように感じるくらいである。
こんな気持ちが良いものなら、20分位歩いて来るのは全く気にならないし、帰りの坂道も耐えられる。
普段の私の入浴時間は、カラスの行水と言われるほど短いのだが、ここではたっぷり1時間も温泉に浸かってしまいました。
ジヌーの温泉最高です! たった50Rsで至福の時間が手に入ります!
時間が許せば、是非行ってみて欲しい場所です!

疲れた体を癒してくれる温泉は最高です 温泉の直ぐ横をモディ・コーラが流れている

■ 夜は寒くなる
温泉で洗濯も済ませてきたので、宿へ帰って干しておいた。
昼前から徐々に雲が出てきはじめ、3時頃には空はすっかり雲に覆われていた。
また、4時頃には一時的にポツポツと雨も降ってきたのだが、その雨は大したことなく直ぐに止んだ。
5時を過ぎると急に寒くなってきて、フリースのジャケットだけでは寒かったので、その上にウインドパーカーを着込んだ。

■ 早い夜
6時過ぎに夕食を終えると、その後はなにもすることがない。
一人でなければ、おしゃべりなどして時間を潰すことになるのだろうが、一人でおしゃべりしていたら変な人になってしまう。
というわけで、夜は早々に寝てしまいます。
シュラフに潜り込んで、今日もブランケットなしで快適な眠りに付くことができました。

【旅程】
 トルカ 〜 ランドゥルク 〜 ニューブリッジ 〜 ジヌーダンダ <-> 温泉往復

【参考金額】
項目 金額 
 タトパニ(沸かした湯) 1L  50Rs
 ジヌーの温泉  50Rs

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