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10月20日(土) トレッキング3日目: ジヌーダンダ(1780m)〜バンブー(2310m)

■ 朝の時間
6時に起床。
昨日は8時頃に床に付き、夜中に目が覚め、その後熟睡ができずウトウト状態で朝を迎えた。
あたりが明るくなった頃をみてレストランの屋上に上がってみると、昨日は雲に隠れて全く見えなかったヒマラヤの山々がくっきりと見えていた。
しかし、ここからは、周りの山々に邪魔されているので、開けた展望というイメージではない。
朝の時間は皆さん大体同じ時間に行動を開始するので、洗面場やトイレが込み合う時間である。
開いたところを上手く見計らって、朝の準備をする。
今日もいつもと同じように7時過ぎに朝食を摂る。
朝食はチャパティーと紅茶である。
山ではミルクティーよりもブラックティーの方が一般的のようだ。
それと、ミルクは長い間沸騰させないと、お腹の調子が悪くなってはいけないので、昨日の昼からはミルクを入れないブラックティーを飲んでいる。
朝食を済ませ、身支度を済ませて8時には出発準備完了である。
今日は、ジヌーからチョムロン、ジヌーを経てバンブーまでを歩く予定だ。

ジヌーダンダから眺めるヒマラヤの山 ここからは、アンナプルナ・サウスがよく見えます

■ 石段ばかりのチョムロン越え
ジヌーを出発して、チョムロンまでは長い急な石段が続く。
登っても登っても石段で、景色を見る余裕など全くなく、ただただ目の前の石段だけを見ながら歩くことになる。
1時間と少しの時間、この急な石段をひたすら登ると、チョムロンの入り口にあたる場所に到着する。
このあたりからは、マチャプチャレが見えてくる。
昨日の午前中は日陰を歩くことが多かったのだが、今日は朝から日が良くあたる所を歩いているので暑い。

チョムロンは、この街道で人が暮らす村としては最上部にある村である。
また、このあたりでは大きな村で、多くの人が暮らしているし、トレッカー用のロッジも多く建っている場所だ。
チョムロンの村に入ってからも続く急な石段を登りきると、その先は急な下りの石段に一変する。
最上部から眺めるチョムロンの村は大きくて、多くの家々が点在している様子が一望できた。
また、家畜を多く飼っているせいか、歩く道にはそれのフンがたくさん転がっていて、足元に注意して歩かないといけない。
当然のことながら、それの匂いもプンプンと漂っている。

チョムロンの最上部から谷へと続く長い長い急な石段は、足への大きな負担となった。
下りの石段は、体力こそ使わないのだが、足への負担は登りよりも大きいと思われる。
このように登りでも下りでも、長い石段を歩く時は、マイペースで歩かないと後々後悔することになる。
ステッキを上手く使って、少しでも足への負担の軽減に努めよう。
チョムロンの長い石段を下ると、このあたりでは大きな売店があった。
ここを通る人や村人のためのもので、品揃えも驚くほど多い。
私はここで、トイレットペーパーを1巻購入した。
消耗品など必要なものを購入するのなら、ここで購入しておかないと、以降はその価格が格段に高いらしい。
チョムロンの村の外れには、以前チェックポストがあって、TIMS許可証のチェックが行われていたようだが、現在はその業務は行われていないようだった。

ジヌーダンダから少し歩くとマチャプチャレが見えてきた これから向かう方角
風にたなびくタルチョ チョムロンの上部から谷を流れるモディ・コーラを見下ろす
チョムロンの村にある大きな売店 馬やロバは荷物を運ぶのに大活躍です

■ シヌワまで
長い石段を谷まで下りきり、小さな吊橋を渡ると、その道は上りへと変わる。
このように、沢や谷を越えたときには、必ずその先に上りの道が待っているのだ。
今日は死ぬほど辛い(ちょっと大げさかも)アップダウンである。
谷から続く石段を登るとロッジが建つエリア、シヌワに着いた。
この時点で、ちょうど昼の時間だったので、今日はシヌワで昼食を摂ることにした。
適当なロッジのレストランへ入り、ダルバートを食べる。
午前中、がんばって歩いたので昼食が美味しい。
歩いている時は、服が汗でビチョビチョになるくらい暑いのだが、休憩していると、汗で濡れたTシャツが少し冷たく感じる。

シヌワに到着 ロッジが並ぶエリア
シヌワのレストランで昼食にした このあたりで捕れるヒマラヤ大ミツバチの巣だそうです

■ 午後のトレッキング
昼食を摂った場所はダウン・シヌワと呼ばれているシヌワでは一番最下に位置する場所だった。
その場所から、アップ・シヌワという最上部までは、登りの道が続く。
シヌワを過ぎると、なめらかな下りの道が多く歩きやすかった。
チョウタラがあれば荷物を降ろし、石段に腰を下ろして休憩する。
この頃になると、日は雲に隠れてしまった。

午後の山々はいつものように、雲に覆われてしまった 雨季に崖崩れが起きた場所。 あちこちで見かける

■ バンブーに到着
陰ると急に涼しくなり、風が肌寒く感じる。 午前に比べて、午後は比較的楽に歩き3時40分にバンブーへ到着した。
この時点で、周りの山はすっかりガスに覆われていて、どんより曇っている感じだった。
このあたりからロッジの数も少なくなる。
今日の宿は Trekking Guest House というロッジなのだが、泊り客が多いようでシェアルームである。
これまでの宿ではプライベートルームだったのだが、これから上部では、徐々にロッジの数も少なくなり、プライベートルームは難しくなりそうだ。
部屋は3ベッドルームで、一人客ばかりが泊まっていて、私が入ることによって満室になった。
ここでは一応、男女別々の部屋にしているようだった。
狭い部屋に、ベッドが3つ並んでいて、辛うじて横向きになってベッドの間を歩ける隙間しかなかった。
荷物を置くテーブル等もなく、ベッドの近くの床に置いておくことになる。

バンブーで泊まったロッジ Trekking Guest House ロッジ周辺の様子

■ バンブーの夜
バンブーの夜は、昨日よりさらに寒くなり、フリースのジャケットだけでは寒かった。
今日の夕食にオーダーしたのはピザである。
ピザ一枚だけでは足りないかも知れないと思っていたら、ボリュームがあって1枚でお腹一杯になった。
しかも、このビザが中々いける味だった。
しかし、欧米人の食欲には驚かされる。
ダルバートは、ご飯、スープ、カリーがおかわりできるのだが、何回もおかわりして食べている。
ざっと見て、私の3〜4倍の量を食べているのではないだろうか。
これだけ食べるので、その分パワーもすごいのだろう。
今日シヌワで出会ったアメリカ人は、朝にA.B.C.を出発して、昼にはもうシヌワまで下りてきたのだから、ものすごい速さで歩いていることになる。

■ 日本人に出会わない
トレッキングを始めて、今日で3日間が過ぎた。
しかし、まだ日本人らしき人に一度も出会っていない。
もっと多くの日本人に出会うだろうと思っていたのだが、見かけるのは韓国人と中国人ばかりなのだ。

【旅程】
 ジヌーダンダ 〜 チョムロン 〜 シヌワ 〜 バンブー

【参考金額】
項目 金額 
 フィルター・ウォーター 1L  45Rs

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