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Day 7
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10月21日(日) トレッキング4日目: バンブー(2310m)〜デウラリ(3200m)

■ 今日の予定
夜はこれまでの地より冷え込んだが、シュラフのお蔭で暖かく眠ることができた。
ここでもシュラフの上からブランケットをかける必要はなかった。
夜中に目が覚めてトイレに行ったとき、夜空を見上げると満点の星が輝いていた。
夕方に雲に覆われていた空も、夜になり全ての雲が引いたようだ。
外へ出てみたが、ヒマラヤの山々はロッジの周りにある山に遮られてあまり見ることはできなかった。
ここからの展望はイマイチのようだ。
身支度を済ませて朝食を摂る。
今日はバンブーを出て、ドバン、ヒマラヤを通り、デウラリまで歩く予定だ。

ロッジの周りの山にも薄っすらと雪が積もっていた ロッジと、その背後の山
ロッジの周りを急な傾斜の山々がとり囲む 朝の空は綺麗です
少しだけマチャプチャレが顔を見せていた バンブーから見るマチャプチャレ

■ バンブー出発
8時少し前にロッジを出発したが、そのときには既に同部屋のトレッカーたちは出発した後だった。
両脇に竹の茂る道を歩く。
ロッジの建つバンブーは、この地域に竹が多く群生しているので、そのままバンブーという地名が付けられたそうだ。
バンブーからデウラリまでの道は、石段が続くような急な坂は少なくなる。

今日も頑張って歩きましょう バンブー近くの山
名もない山も綺麗でした マチャプチャレの先っちょ

■ ガイドとはぐれる
今日は出発時点で、ガイドより先に道を歩いていた。
ガイドに電話がかかってきたため、そのまま先へ歩く形になったのだ。
その後、ガイドは私に追いつこうと、猛スピードで追いかける形になったようだ。
ガイドが、私の横を走るように追い越していく。
後で分かったのだが、ガイドは私を追い越したことに気付いていなかったらしい。
きっと、他のトレッカーが周りにいたので、見落としたのだろう。
逆に私は、私のことを知って追い越したのだろうと思っていたので、声をかけなかった。
走るようなスピードで追い越していったので、直ぐにその姿は視界から消えてしまった。
私の歩くスピードは知れている。
そのうち追い越したことに気付き、何処かで待っていてくれるだろうと気楽に考え、一人でトレッキングを楽しんでいた。
それが、いくら歩いても、一向にガイドの姿を見つけることはできなかった。
かなりの時間が経ってから、ガイドが私のことに気が付かずに追い越していったのだと思うようになった。
そこで、携帯電話でガイドに連絡を入れる。
・・・・ 「私は、ずっと後ろの方だよ! そこで待っていて!」
結局ガイドはドバンまで行っていて、私はマイペースで歩き、9時ごろにドバンで合うことができた。
こんな時は、携帯電話が便利に感じる。

■ デウラリまで
ドバンを過ぎても、時々石段はあるものの、全体的に緩やかな上り坂である。
このあたりは、ぬかるみの道が多い。
私の履いているトレッキングシューズはゴアテックスの防水のものなので、少々のぬかるみや、水溜りでも普通の道のようにチャプチャプと歩ける。
しかし、ガイドはトレッキングシューズを履いていたのにもかかわらず、水溜りを避けるように歩いていた。
後で分かったのだが、ガイドが履いていたシューズは、以前ガイドを勤めたトレッカーからもらったもので、縫い目がほつれてきて水が入るとのことだった。
昨日までは半袖のTシャツ姿で歩いていたのだが、今日から長袖のTシャツで歩いている。
朝のうちはそれで良いのだが、10時を過ぎると日差しがきつくなり暑くなってきた。
昼間は半袖の方が快適に歩けるだろう。

ヒマラヤのロッジで少し休憩し、引き続きその先のデオラリてと向かう。
しかし、ヒマラヤからデウラリまでの道は起伏が激しい道が多くなって体にこたえた。
標高が高くなってきた分、酸素量が少なくてしんどいのかも分からない。
そうして、昼を過ぎた1時ごろにデウラリに到着となった。

見上げればこんな山が聳えている ドバンで休憩
手前の山に遮られてマチャプチャレが見えない 名もない山もGoodです
徐々に高山へ来た雰囲気が出てきました! モディ・コーラには大きな石がゴロゴロ こんな急な山は登れないネ
山道を歩くトレッカーたち モディ・コーラに沿って歩く

■ デウラリの宿
まだ昼の1時と早い時間なのだが、今日はデウラリで泊まることにした。
もしデウラリに泊まらずに次の宿泊地に行くとしたら、M.B.C.になってしまう。
デウラリで泊まることにしたのは、デウラリからM.B.Cを経て、A.B.C.の間はこれまでの景色とは違い、見所も多いので、天気の良い午前中に歩きたかったのだ。
それと、ガイドが寒いM.B.C.泊をちょっと嫌がったというのもある。
今日の宿は、SHANGRILA GUESTHOUSE というロッジだ。
当然のように、この宿でもシェアリングの部屋なのだが、シェア率は50%セント程度のことだった。
部屋へ入ると6個のベッドがランダムに配置されていた。
既に1人はチェックインをして、ベッドの上に荷物を広げていた。
当然早い者勝ちで自分のベッドを選べるので、私も便利そうなベッドをチョイスした。
結局、この後一人がチェックインしたので、当初の予測どおり6人部屋に3人が泊まった形になる。
今日の宿泊者は男ばかり3人だったが、おそらくこのロッジの部屋は男女混合だと思われる。

青い屋根の建物がデオラリ、川原に転がっている石が大きい! 今日の宿である SHANGRILA GUESTHOUSE
今日の宿は6人部屋です 目の前の山にもガスがかかってきた

■ ホットシャワー
このロッジでは、ガス湯沸かし器のシャワーを使うことができた。
使用料は1回150Rsである。
昨日はロッジへ到着した時間が夕方で、既に気温も下がっていたため、シャワーを使っていなかった。
今日は時間も充分あることだし、ゆっくりとシャワーをすることができる。
暖かいシャワーで汗を流しシャンプーをすると、本当に疲れが洗い落とされた気がする。
普段の生活では、何気なく利用しているホットシャワーでも、ここでは本当にありがたく感じる。
シャワー後は、足にバンテリンを塗っておき、筋肉痛対策をしていおいた。
それと、湯冷めしないように、フリースの上からダウンジャケットを着た。

■ 午後は天気が良くない
シャワーを済ませて、一息つくと午後の3時である。
ロッジの周りは、午後から徐々にガスがかかりだす。
デウラリは、山の中腹に位置するので、目の前を下から山の上へと雲が上がって行く様子がよく分かる。
時間とともに気温はぐんぐんと下がってきた。
あまり寒かったので、シュラフに潜り込んで時間を過ごした。

■ 夕食
6時に夕食タイム。
今日の夕食はスパゲティをオーダーした。
ハテサテ、お味はというと・・・・・・・    完全な失敗だった!
ふにゃふにゃの麺、しかも麺は短く具材と絡めてネバネバの状態だった。
これが、一丁前に量だけは食べきれない程たくさんあるのである。
残念だが、少し残してしまった。
一昨日に食べたスパゲティはまあまあの味だったのだが、どうやら大きなばらつきがあるようだ。
海外では、食事中によく 「どう? 美味しい?」 と聞かれる。
美味しいなら、迷わず、「美味しいです!」 となるでしょうが、イマイチの味でも、私はついつい「美味しいよ!」 と答えてしまう。
皆さんは、味がイマイチの時、どのような返事をされているのだろう?
まさか、 「美味しくない!」 と答える訳にいかないですよねぇ。
「スパゲティのお味は?」 ・・・・・・ 「美味しいよ」

■ 早い就寝
一年前のトレッキングでは、9月だったが、何処のロッジでもレストランに薪ストーブが置いてあった。
しかし、今回このエリアではストーブを置いているロッジは見かけていない。
聞けば、真冬の本当に寒い時期しか使わないらしい。
ストーブに火を入れてくれれば、夕方の時間を暖かく過ごすことができるのになぁ。
今日の同部屋の一人は、イランから来た青年で、アンナプルナサーキットをトレッキングしていた。
今朝ヒマラヤを出発し、M.B.C.、A.B.C.まで行き、その足でここまで引き返してきたらしい。
今日はA.B.C.からの眺望は全くダメだと言っていた。
もう一人の青年は、フィンランドから来ていて、明日A.B.C.まで行き、A.B.C.には泊まらずに下山するらしい。
どうして、皆さんそんなに急ぐの?
夜は寒くて、することもないので、7時過ぎに寝ることにした。
大体みんな同じような時間に床についていた。
今夜は冷え込みそうなので、ブランケットを借りて、シュラフの上に掛けて寝た。

【旅程】
 バンブー 〜 ドバン 〜 ヒマラヤ 〜 デウラリ

【参考金額】
項目 金額 
 フィルター・ウォーター 1L  100Rs
 ホットシャワー使用料(ガス)  150Rs

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