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Day 11
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10月25日(木) トレッキング8日目: ジヌーダンダ(1780m)〜ガンドゥルク(1940m)

■ 今日の予定
朝方のまだ外が暗い時間にトイレに行くため起きた時、空は昨日の昼間とは一変し、満天の星空だった。
いつものように7時頃に朝食を済ませ、ロッジの周辺を散歩してみた。
アンナプルナが朝日を浴びて白く輝いているのが見える。
昨日のアンナプルナ方面は予測したとおり雪が降っていたようで、先日の姿より一層白く見えた。
さて、今日の行程だが・・
通常のA.B.C.トレッキングのルートなら、登ってきた同じ道を下山するルートになるだろう。
実際には、ジヌーダンダから、ニューブリッジ、ランドゥルクを経由して、ナヤプルまたはフェディへ抜けるように歩くのが一般的だ。
しかし、私の場合、後3日間もの時間を持っているので、今日からは登ってきたルートを外れて寄り道をする形でトレッキングを続けようと思う。
今日歩こうと思っているのは、ガンドゥルクまでである。
ガンドゥルクへは、ニューブリッジまで出てモディ・コーラに沿って歩くと早いのだが、それでは登りの時と大差ないので、少し山の中腹の道を歩くことにした。
実際歩く道は、地図にも載っていないので、ガイドに頼るしかない。

ロッジから見たヒマラヤの山々 このように、朝は雲が無い場合が多い
泊まった、JHINU GUEST HOUSE のレストラン屋上 ロッジが建ち並ぶエリア
主人の出発を大人しく待っている ロッジ近くに建っていた村の家

■ ジヌーダンダを出発
8時にジヌーダンダを出発した。
ジヌーダンダからは、急な石段を一気に川まで下る。
川に架かる端を渡って、ニューブリッジ方面への道から反れ、坂道を登って山の中腹に続く道を歩いた。
はるか下の方を流れているモディ・コーラを見ながら歩く形になる。
振り返ると、アンナプルナ・サウスが綺麗に見えていた。
時々休憩を入れ、ヒマラヤの山々の眺めを楽しみながらゆっくりと歩く。

今朝出発したジヌーダンダが小さく見える 振り返って、ヒマラヤの方を眺める

■ ガンドゥルクまで
10時ごろ、一軒の茶店に寄って休憩。
向かう先の方角に、今日の目的地であるガンドゥルクが見えていた。
これから向かうガンドゥルクは、モディ・コーラ沿いの村の中では最も大きな村である。
茶店から棚田の中を通る小道をしばらく下り、谷を越えると長い登りの石段になった。
この登りの石段はかなりきつかった。
ガンドゥルクの村に入り、ポツリ、ポツリと家が建つ横を通り、さらに登りの石段が続く。
『これでもか』というくらい石段を登りつめたところで、ロッジが建ち並ぶエリアに到着した。

ガンドゥルクに近くなると、棚田も多く見かけるようになる ロキシーという酒の原料となる、シコクビエという穀物
マチャプチャレは少しだけ見えていた アンナプルナの山々は、いつものように昼頃から雲の中だった

■ 今日の宿
1件目のロッジは満室で、2件目でやっと今日の宿が決まった。
ガンドルックは比較的ポカラからも近く、気軽に来ることができる場所なので、トレッカーの数も多いようだ。
それでも多くのロッジが建っているので何処か泊まれる場所は見つかるだろう。
宿に落ち着いた時点で昼の12時だった。
今日歩いたルートには、途中にロッジが建っていなかったので、昼食を食べていない。
まずは先に昼食を摂ることにした。

ガンドゥルクで泊まった、PEACEFUL LODGE 今日の昼食であるダルバート

■ ガンドゥルク村を散策
この村はグルン族が暮らす大きな村で、家々もグルン族独特の様式のものを見ることができる。
せっかく昼の早い時間にこの村へやってきて、昼から充分な時間があるのだからと、村をひとまわりしてみた。
この村には、2つの寺院があることを聞いた。
そのうちの1つはロッジに着く前に通った。
残りの1つは、村を見下ろす場所に建っているらしい。
まず最初に、その寺院へ行ってみることにした。
ロッジを出て、村の上の方へと続く道を歩いてみた。
迷路のような村の中の道を歩いていると、寺院を示す案内標識を発見した。
この道で間違いないことを確信し、上へ続く石段を登って行った。
しかし、幾ら石段を登っても寺院は現れず、石段ばかりが延々と続いた。
『こうなったら、最後まで登ってやる』と、30分も登り続け、寺院にたどり着いた。
しかし、着いたのは、小さな小さな寺院で、来ている人もなく、静まり返っている場所だった。
期待外れで肩を落とし、元来た石段を引き返す。

道の両サイドは、背の高い石積みの壁 寺院へと続く長い石段 寺院から登ってきた道を振り返ると・・・
山の斜面にある村は道も石段だらけだ 小さな何の変哲も無い寺でガッカリだった
グルン族の伝統家屋 グルン族の伝統家屋
ちゃんとした売店もあります 学校もありました

■ ホットシャワー
今日は良い天気だったので、ロッジのソーラー式ホットシャワーも熱い湯が出るだろう。
ソーラー式ホットシャワーの場合は、湯が無くなればそれ以上熱い湯は出てこない。
湯の出る量にもよるのだが、言ってみれば、早い者勝ちである。
太陽が山に隠れ、ロッジに日が当たらなくなった時を見計らって、早い目にシャワーをした。
初日に泊まったトルカでは、ぬるい湯だったが、ここでは水で埋めないと熱いくらいの湯が使えて良かった。

■ 祭り
村を歩いていると、テンポの良い音楽が聞こえてきた。
その音楽に誘われるように行ってみると、音楽と手拍子に合わせて、大勢の人が踊っていた。
ダサイン大祭の最中は、このようなお祭りをよく見かける。
見物していると、おばさんがやってきて、「お祭りの寄付をしてくれ」と言ってきた。
ほんの小額だが、50Rsをお供えすると、おばさんは喜んで、私を踊りに誘ってくれた。
手拍子に合わせ、みようみまねで訳の分からない踊りにしばらく参加することになった。

音楽と手拍子に合わせて、楽しそうに踊っていた 私もしばらく踊りの輪に加えてもらった

■ 夕方は寒い
夕方になり日が暮れると、冷え込んできた。
昨日より寒く感じる。
今日は天気が良かったので、放射現象でよく冷えるのだろう。
それと、今日の宿泊地であるガンドゥルクは昨日のジヌーダンダより少し標高も高いのだ。

【旅程】
 ジヌーダンダ 〜 ガンドゥルク

【参考金額】
項目 金額 
 フィルター・ウォーター 1L  70Rs

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