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4日目
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5月22日(日) イスタンブール:ボスポラスクルーズ

■ 美味しい朝食
今日もいつもと同じように朝8時からホテルの屋上で朝食を摂る。
旅先で朝食がこれだけ美味しく感じることはあまりない。
オープンな雰囲気の中、目線の先にはブルーモスクがあり、朝食も文句なく美味しい。
私の好みのフランスパンも食べ放題という嬉しい状態である。
朝から約1時間もの時間をかけてゆっくりとした朝食の時間を過ごす。
この2日間で、イスタンブールの旧市街やその周辺を一通り観て周った。
今日は、少し市街の雑踏から離れ、ボスポラス・クルーズをしてみようと思っている。
昨日、エミノニュ桟橋を訪れた時、この桟橋からボスポラス海峡方面へのクルーズ船が停まっているのを見つけた。
あの観光船なら、手軽に船旅が楽しめるだろう。

■ エミノニュへ
朝はとにかくゆっくりとした時間を過ごした。
ホテルを出た時には、既に9時を大きくまわっていた。
こんな、のんびりとした行動が出来るのも、少し余裕を持ったスケジュールのお陰だろう。
さて、トラムに乗ってエミノニュ駅までやってきた。
電車を降りると、目の前がエミノニュ桟橋だ。
桟橋を歩き、ボスポラスクルーズの船を探す。
それらしき案内のおじさんに確認すると、クルーズ船の出発は11時ということだった。
出発までには少し時間があったので、ガラタ橋を渡って散歩をすることにした。

ガラタ橋はいつも釣りをする人で賑わっている 釣り人を相手に釣り用品を売る店もある
新鮮な魚が並んでいる
ガラタ橋の袂にあった魚屋さん 日本では見ない魚(カレイの仲間)

■ ボスポラス・クルーズ
出発の15分前に船に戻ると、既に船には多くの観光客が乗っていた。
早速クルーズ代金の20TLを払って乗船する。
下階の船室はガラガラの状態なのだが、上階(デッキ)は座るところも無い程の大勢の人だった。
何とか空いている席を見つけて座ることができたが、良い席を確保するなら30分程前に来るのが良いだろう。
そうして、11時になり、船はゆっくりと桟橋を離れた。
このクルーズは、ボスポラス海峡を黒海の手前まで進み、そこで折り返してくるというもの。
往復2時間の、お手軽な船旅である。
同じようなルートでフェリーを使って往復する方法もあるようだ。
しかし、フェリーは観光が目的ではないので、海峡の中央に近い部分を直線的に走行するようだ。
その点、観光船は風景を見ながらの観光走行なので、岸に近い場所を進むことになる。
観光が目的なら、やはり観光船の方が良いでしょう。

クルーズ船はこんな感じです さあ、クルーズに出発です

■ 2時間の船旅
出港してしばらくは地図とにらめっこして、『あそこに見えるのはドルマバフチェ宮殿』等思いながら乗っていた。
しかし、ボスポラス大橋を過ぎた頃から、あまり位置的なことを考えず、船から見える景色をぼんやり楽しみながらの乗船となった。
偶然隣り合わせになった女性が日本人だったので、話をしながらの楽しいクルーズとなった。
彼女はアメリカ人と結婚し、イタリアに住んでいると言っていた。
土日の休日を利用して、トルコに観光に来ているとのことだった。
私とは全く住んでいる場所や環境の違う日本人の考えを聞くことができて良かった。
旅の友だちもできて、2時間のクルーズはあっという間に終わってしまった。

船から見る景色 ドルマバフチェ宮殿
ムメリ・ヒサル 海辺に建つ高級住宅

■ カドゥキョイへ
クルーズ船を降り、桟橋を歩いているとカドゥキョイ方面への船乗り場があった。
カドゥキョイは、ボスポラス海峡を挟んでアジア大陸側にある街である。
そうだ、今日の昼食はカドゥキョイ側で食べることにしよう!
早速チケット売り場で乗船チケットを買う。
この場所での渡し船は、バスや電車と同じように庶民の足である。
船の代金は、トラムの乗車代金と同じ1.75TLだった。
この時は、何も考えずカドゥキョイへ行く船に飛び乗った。
後で分かったことだが、カドゥキョイには2箇所の桟橋があった。
一箇所は、国鉄のハイダルバジャ駅の近く、もう一つはバスターミナルの近くである。
この2箇所は歩いて30分程離れており、繁華街へはバスターミナルの近くの桟橋が近い。
今回私が乗った船は、ハイダルバジャ駅行きの船だった。

カドゥキョイ行きの船乗り場改札 渡し舟は多くの人が利用する
エミノニュ〜カドゥキョイ間はこのような船が行き来する カドゥキョイまで20分程度の船旅

■ ハイダルバジャ駅
エミノニュから船に乗って約20分でハイダルバジャの埠頭に着いた。
海から直ぐ近くにあるこの駅は、船からも立派な駅舎がよく見える。
この駅はアジア側の玄関口の駅としてイランやシリアへの列車が運行されている。
駅舎に入ると内装も綺麗なのには驚いた。

アジアの玄関口、ハイダルバジャ駅
駅構内も雰囲気が良かった
海に浮かんでいるように見えるハイダルバジャ駅 ハイダルバジャ駅の構内
ハイダルバジャ駅のホーム、アンカラ・エキスプレスも発着する 駅前に蒸気機関車が展示されていた

■ カドゥキョイの街
ハイダルバジャ駅から歩いて市街地を目指す。
途中のレストランに入り、遅い昼食を食べた後、カドゥキョイの街を歩いてみた。
1両だけのちっちゃな路面電車が、繁華街を囲むように走っていた。
細い路地を入ると商店街や雰囲気の良いカフェもある。
歩き疲れたらカフェでコーヒーを飲んで休憩し、目的のない街歩きを続ける。

かわいいトラムが走る 1両だけの小さなトラムが繁華街を囲むように走る
アジア側であるカドウキョイの街の様子 カドウキョイの街の様子
細い路地を入るとバザールだった 魚屋さん
八百屋さん(こちらの野菜はものすごく美味しい) オリーブ専門店(私はオリーブが苦手なのだが・・・)
トゥルクバロンという気球に乗ってイスタンブールの街が見られる カドウキョイの桟橋付近は大勢の人が行き交っていた

【参考金額】
項目 金額 
トラムヴァイ(路面電車) 1回あたりの乗車 1.75 TL
ボスポラスクルーズ (2時間) 10 TL
渡し舟 (エミノニュ〜カドウキョイ) 1.75 TL
ホテル代(アシュクンホテル) 60 Euro

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