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8日目
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1月30日(火) ムイネーへリゾートツアー

■ 今回のツアー
今日はムイネーへのツアーに参加する。
7時過ぎにはホテルを出なければいけない。
ホテルはチェッククアウトせず、必要なものだけを持って出かけることにした。
ホテルのロビーで今日は帰らない事と、帰りは明日の夕方になることを伝えておく。

■ ムイネーまでのバス
ムイネーまでのバスは、オープンツアーバスを利用することになる。
このオープンツアーバスとは、単純にサイゴンからムイネーまでを往復しているバスだ。
従って、ツアーに参加する人、ムイネーまで行く人、ムイネーで乗り継ぎさらに別の場所へ向かう人達が同じバスに乗り込むことになる。
だから、今回のツアーと言うのは、ムイネーまでの往復のバスと、ホテルと食事を組み合わせたものだ。
ツアーチケットには、バスの番号と座席番号が書いてあるので、迷うことはない。
バスに乗り込むと、ミネラルウォーターとおつまみがサービスされた。
バスの中はクーラーがガンガンに効いていて、すごく寒い。
上に羽織る物を持参しなかった事を後悔する。
みんなオーバーなくらいにたくさん着込んでいた。
乗客の中には、何人かのベトナム人も混じっているようだ。
それと、目立って多いのが韓国人である。(声が大きいので直ぐ分かるムニダ〜)
8時前に出発したバスは、途中トイレ休憩が1回あり、出発から既に4時間半が過ぎている。
案内にはムイネーは、サイゴンから4時間半と書いてあった。
もうそろそろ着く頃だと思うのだが、海の“う”の字も見えない。
12時半を回った頃、やっとファンティットの町に入った。
ここでやっと海が見える。港にはカラフルな船が沢山停泊していた。
歩道も綺麗に整備されていて、町全体が綺麗だった。
『ムイネーまで21km』の看板を発見。
えっ・・ まだ21kmもあるの〜

■ ムイネーに到着
やがて、バスは海岸通りを走り、ムイネーに到着した。
到着したとき分かったのだが、乗客に日本人が1人いた。
彼は1人旅のようで、ここで乗り継いでニャチャンまで行くと言っていた。
着いてから分かったのだが、到着したのはシンカフェ直営の「シンカフェ・ムイネー・リゾート」というホテルだった。
さすが、シンカフェはホテルまで持っている。
バスから降りれば、そのままチェックインだ。

■ 昼食
まだ部屋は掃除中のため、もう少し待たないと入れないようだ。
部屋へ入る前に昼食を済ます。
ホテルには、レストランが併設されているので、ここで食事をすることになる。
昼食2回、夕食と朝食が各1回分のチケットをもらう。
このチケットが滞在中の食事券になっていて、自分の好きな時間に食事をすることができる。
レストランは、オープンになっていて、風が通り気持ちが良い。
食事券を出すと、ツアー用のメニューが出てくる。
メニューの中から好きな食べ物1品とドリンク1品が選べる仕組みになっていた。

■ シンカフェ・ムイネー・リゾートホテル
昼食を終えて、部屋に入る。
ホテルは、バンガロー形式になっていて、1軒のバンガローに2部屋があるものだ。
ファミリータイプのものもあるようだった。
部屋はビックリするほどは広くないのだが、1人で利用するには十分な大きさだ。
エアコン、TV、冷蔵庫等、設備も新しく揃っていた。
ホテル中庭にはプールもあり、部屋からは波の打寄せる音が聞こえる。
リゾート地へ来た実感が湧いてくる。
すぐ前のビーチは、ホテルのプライベートビーチとなっているようだ。
砂浜を想像していたのだが、波が岸壁まで来ていて、想像と少し違った。
後で分かったのだが、このときが満潮で一番水位が高かったのだ。

砂浜がない! 海岸と並行して走る道は交通量も少ない

■ バイクで観光
浜辺に沿って走る1本道の両脇には、椰子の木が植えられていて、リゾート地の雰囲気を出している。
道を歩いていると、早速バイクタクシーのおじさんから声が掛かった。
ムイネーの見どころを一回りしてくれるようだ。
せっかくここまで来たのだからと、価格交渉の上、7$で案内を頼む。
このおじさん、英語も簡単な単語程度しか話せない。
まあ何とかなるだろう。 バイクに跨り出発だ。

■ フィッシング・ビレッジ
バイクはビーチと並行している1本道をしばらく走り、最初に到着したのは、フィッシング・ビレッジ。
朝早くくれば魚介類の水揚げの様子が見られるようだが、今はひっそりしている。
沖合いには、色とりどりの船が停泊していた。
波が打寄せる浜辺へ下りて散歩する。
波の引き際、貝殻が擦れ合いシャリン・シャリンというような音がする。
何ともいえないいい音だ。
のどかな浜辺の雰囲気を楽しむ。

沖合いには無数のカラフルな船が停泊している 浜辺はひっそりとしていた
網の手入れをしている人 浜辺には綺麗な貝殻が多い

■ 白砂の砂丘までの試練
次に向かうのは、白砂の砂丘だ。
バイクは途中砂丘地帯を走るのだが、風が強く、砂を伴った風が当たると肌が痛い。
風は強い向かい風で、バイクは60km/h程で走っているが、顔に当たる風は体感速度100km/h位ある。
メガネを掛けているにもかかわらず、涙がポロポロ出てきて目を開けていられない。
向かい風の時はまだいいのだが、横風の時はメチャクチャ怖い。
風に流され横にあおられる。
実際、大きな荷物を持ったバイクが風にあおられ転倒していた。
ここで転倒したら、大怪我間違いなしだ。
頼むよドライバーのおじさん。
幸い車の通行量は少ない。
時々ヤギの群れや、牛の群れが道路を横切っている。
牛の群れは車が近づいても、クラクションを鳴らしても動じない。
群れの最後が横断するまで待つしかない。
やがてバイクは舗装のない小道を進む。
砂の上を走るときは、スリップするのでバイクでは怖い。
ゆっくりと走ることになる。
湖が見え、その先にその部分だけ白い砂の砂丘が現れた。
白砂の砂丘だ!
ムイネーの砂丘はほとんど赤色なので、ここだけ白いのは不思議だ。

こんな道をバイクで走る 綺麗な風景の砂丘が見えてきた

■ 白砂の砂丘
砂丘入り口でバイクを降りる。
ここからは歩いて砂丘へ向かうことになる。
観光客がチラホラと見えるが、その多くはジープ等の車で来ているようだ。
砂丘に向かって歩いていると、子供が付いて歩いてきた。
手には厚手のビニールの板を持っている。
なにやら言いながら、道案内をしてくれる。
子供について砂丘の上まで歩いて行ってみた。
吹付ける風で綺麗な砂の波紋が出来ている。
こんな風景を見たのは初めてだ。
テレビでよく見る砂漠の風景そのものだ。
この砂丘を見て、ベトナムへ来て始めての感動風景である。
ここまで来て良かったと感じた。
砂丘の頂上まで来たとき、子供が「スライディングをしない?」と言ってきた。
ここでやっと子供が持っていたビニールの意味が分かった。
この持っているビニールを尻に敷いて、ソリのように砂丘を滑らないかということのようだ。
小遣い銭をくれればビニールを貸してあげるということらしい。
楽しそうだが、カメラを持っているので、遠慮しておく。
しばらく砂丘を歩き、元来た道を戻る。

湖畔はのどかな景色 観光客もチラホラ
風が創り出す砂の波紋 写真では表現できない
砂丘を歩いてくる子供たち スライディング用のビニールのそりを持っている

■ ビーフ・ヒル
砂丘の見学を終え、バイクに跨り元来た方向へ引き返す。今度は追い風だ。
ドライバーのおじさんは快調に飛ばす。
バイクを追い抜かす。車も追い抜かす。80km/hを超えている。
ここで転倒すれば大事だ、スリル満点。怖いよ〜!
次に到着したのは、ビーフ・ヒルという場所。
ここは、赤土の丘が侵食して造られた、ミニ・グランド・キャニオンだ。
山を登り、近くでその造形を見学する。

沢山の人が来ている 狭い道を進む
ここが登れる限界 ミニ・グランド・キャニオン?

■ 赤砂の砂丘
次にやってきたのは、赤砂の砂丘である。
この辺で一般的に砂丘といえば赤砂のものをいうようだ。
砂丘の規模は、先に見た白砂の砂丘よりも大きい。
ここでも、子供たちからスライディングをしないかと声を掛けてくる。
傾きかけていている夕日がまぶしい。
履物を脱いで裸足で歩くと気持がいい。しかも歩きやすい。
風により出来た砂の波紋が綺麗だ。
しばらくこの風景を楽しんだ後、丘を下りる。

赤砂の砂丘 風が創り出す波紋は生きているようだ
風が強い中、景色を楽しむ観光客 砂丘に沈みゆく夕日

■ フィッシング・ビレッジからの夕日
フィッシング・ビレッジを通りかかる頃、サンセットのようだった。
ここでバイクを停めてもらい、南シナ海に沈む夕日を眺める。
この時間になると涼しくなってきた。
バイクに乗っているとTシャツでは少し寒いくらいだ。
無事ホテルまで戻り、 バイタクのおじさんにお金を払う。
約束どおりの代金7$。
ここまでたっぷり3時間での内容に満足だ。
明日も、引き続き午前中バイクで適当に回ってもらおうと思う。
朝8時に迎えに来てもらうよう約束し、お別れした。

フィッシング・ビレッジでのサンセット

■ 心地よいムイネー
今日の観光は、期待以上のものがあった。
ムイネーに来て良かったと感じた。
夜は気温も涼しく、心地よい。
部屋の中はクーラーを入れる必要がない。
ホーチミンと比べこんなに温度差があるのは驚きだ。
この辺りは何もないので、日が暮れると行くところがない。


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