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3日目
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10月14日(日) 天狗ザルを見に行く

■ 今日の予定
今日は野生の天狗ザルをみるためのリバークルーズ・ツアーに参加する。
昨日、街中の旅行会社で申し込んでおいた。
ツアー開始は午後1時だ。
午前中は、街中で開催されるサンデーマーケットを覗いてみようと思う。

■ サンデーマーケット
今日は日曜日、ガヤ通りでサンデーマーケットが開催されるらしい。
サンデーマーケットは、早朝から昼頃までのようだ。
リバークルーズ・ツアー出発の昼1時までの時間つぶしにちょうどよいだろう。
ホテルを出て、ガヤ通りまで歩き、並んでいる屋台を見てまわる。
マーケットの規模はそれほど大きくはないのだが、数百mの歩行者天国にところ狭しと、屋台が並んでいる。
野菜、花、果物、みやげ物、服、雑貨、ペットと色んなものを売っていた。
特に買いたいものは見当たらない。
欄の苗がほしかったが、植物は日本への持込が面倒なので買えない。
ここで調達したのは、柑橘系の果物だけだった。
ボルネオ島に来て初めてドリアンを売っているのを見かけた。
そういえばこちらではあまりドリアンを売っているのを見かけない。
ボルネオ島は緑が多いので、果物の種類も多いと思っていたのだが、そうともいえないみたいである。
物の値段は安く感じることは殆どなく、雑貨なら日本でいう100円均一の店の方が安くて質が良いと思う。

サンデーマーケットの風景 所狭しと屋台が並ぶ
種類が豊富な欄の苗 ドリアンをパック詰めしています
 
これってドラ焼き?  

■ サンダカン行きのエアチケット
16日〜18日にサンダカンへ行くための航空券を手配しておく。
コタ・キナバルからサンダカンまでの飛行機はエアアジアが一般的のようである。
エアアジアの航空券は、需要により刻々とチケットの値段が変わっているらしい。
早く押さえた方が安く買えるようだ。
今回の手配は直前だったので、高く付いてしまった。(往復339Rm)
少し早く手配することで、この値段の半分程になりそうだ。
価格はともかく、今回の移動の手配が全て終わったので一安心。

■ ツアーに出発
昼食を済ませ1時前にホテルへ戻り、ツアーに出かけるための身支度をしてロビーで待つ。
今日のツアーのメインは、ジャングルへ入り、野生の天狗ザルを見ること。
また、その他の自然と生き物も観察できるらしい。
ツアー内容はこれくらいしか分からない。
パンフレットもないのだ。
しばらくして、ツアーバス(ミニバン)が迎えに来たので乗車。
既にたくさんの先客が乗っていた。
出発して、さらに別のホテルでツアー客を乗せる。
全ての席が埋まった。
説明では、ガラマという所まで約2時間走り、ボートに乗り換えリバークルーズをするようだ。
車はひたすら目的地へ走るのだが、途中イスラムの祭りの開催で大渋滞。
やっと渋滞が解消されたかと思ったら、今度は強烈なスコールが行く手を遮る。
雷が鳴り響き、川のようになった道路を車は走る。
本当に今日のツアーは大丈夫なのだろうか?
なんだか不安になってくる。
ここ、ジャングルの近くは、やたらとスコールが多い。
晴れていたかと思っても、一転空が真っ黒になり激しい雨が降り出す。

■ ガラマに到着
車は少し遅れてガラマへ着いた。
だいぶ小降りになってきたが、まだ雨は止んでいない。
雨がもう少し止むまで小休止。
こんなこともあろうかと、レインコートを用意してきた。
登山でよく使用するタイプで、リュックの上からでも着られるタイプだ。バッチリである。
用意していない人は簡単なものを売っていたので購入していた。
完全には止んでいないが、川まで歩いていく。
桟橋のような道なので、雨さえ降っていなければ快適である。
川のボート乗り場の手前にレストランや売店等の施設がひととおり揃っていた。

ボート乗り場まで歩いていく ボート乗り場にある各種施設

■ リバークルーズの始まり
ボート乗り場近くのレストランで、ケーキやお菓子を食べながらコーヒータイム。
もう少し雨が止むまで待つことになった。
30分程休憩していると、どうやら雨も止んだようだ。
さあ、ボートに乗って出発だ。
ツアーグループ8人が同じボートに乗り込み、川を進みジャングルに入っていく。
川といってもジャングルの中を縦横無尽に走っている流れなど殆どない川である。
しばらく進むと、平原のような広く明るい場所に出た。
水牛が水遊びをしている。
ジャングルの木には猿を見かけることもあったが、日本にもいるような普通の猿だった。
そんな自然を満喫しながら、ボートはどんどん奥地へと入っていく。

ボート乗り場 リバークルーズの始まりです
水牛の親子を発見 奥地へとボートは進む

■ 天狗ザル
ある大きな木のところまで来ると、ボートが停まった。
エンジンを止め、辺りが静かになる。
見上げると、数匹の天狗ザルの群れがいる。
天狗ザルは、鼻が大きく、面白い顔をしていて、人間に似たしぐさをする猿だ。
以前テレビで見たことがあり、今回是非見てみたい動物のひとつだった。
その猿が目の前にいる。ちょっと感動である。
目の前といっても、動物園のようにはいかない。
詳しく観察するためには、双眼鏡が必須だ。
当然の必需品として、私も持ってきていた。
持っていない人のためにボート乗り場でレンタルもしていた。
双眼鏡がないと、遠くから眺めただけになってしまい、いまひとつ楽しめないだろう。
天狗ザルは、時たま木の枝を移動するが、あまり頻繁に移動はせず、木の枝に腰掛けている。
ガイドが、天狗ザルの泣き真似をして、こっちを振り向かせていた。
ゆっくり気の済むまで観察した後、さらにボートは進んでいく。
特に水辺の生き物は見られないが、ジャングル探検の気分を味わいながら進んでいく。
再び、大きな木の横でボートが停まった。
この木にも天狗ザルの群れが遊んでいた。
どうやら、この猿は群れで行動し、お気に入りの木を棲み家としているようだ。
ここでも、同様に双眼鏡をフル活用して観察が出来た。

 

 

 

念願の天狗ザルに会えた 高い木の枝に腰掛けている

■ ジャングルが火事?
辺りはすこし薄暗くなってきている。
天気も悪かったせいでもあるが、そろそろ夕方で日暮れの時間である。
さらにボートを進め、進んでいったが、他の動物たちを見ることはできなかった。
だいぶ奥地まで来た。
そろそろ時間的な関係もあり引き返すことになった。
来た道(川)を戻るのだが、自分が運転するのではないので問題ないのだが、一本道ではないので、方向が全くわからない。
こんな場所で迷ったら絶対戻れないだろう。
引き返す途中でジャングルに沈む夕日とまではいかないが、綺麗な夕焼けを見ることができてよかった。
船着場へ戻る頃には辺りが真っ暗になり、前が見えないくらいだ。
水辺にはたくさんの蛍が光っている。
蛍を始めて見る人もいてみんな感動していた。

真っ赤な夕焼け まるでジャングルが火事のようだ

■ ツアー終了
たっぷり2時間程のジャングルのリバー・クルーズを終え船着場まで戻ってきた。
近くのレストランにて夕食。このツアーには夕食も含まれている。
お腹も満足した後は、駐車場まで戻り、コタ・キナバルの街へ引き返す。
ホテルに帰り着けば、夜の10時。
雨でスタートが遅れたが、街を出るのを午前中にして、もっと早く帰ってくるようにすれば良いと思った。
スコールが来たときには、どうなることかと心配したが、念願の天狗ザルも見ることもできてよかったのではないだろうか。


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