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8日目
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10月19日(金) コタ・キナバルからブルネイへ

■ 空港へ
今日は9時10分の飛行機でブルネイに行く。
タクシー乗り場へ向かう途中、運良く空のタクシーに遭遇。
あまり歩かずに済んでよかった。
今日はターミナル1に着けてもらう。
改めて見てみると、ターミナル1は改修工事の真最中と言うことが分かった。
ここの改修が済めば、ターミナル2のように綺麗な空港になるのだろう。

■ チェックイン
チェックイン・カウンターには、多くの乗客が並んでいた。
特に中国人が目立つ。
ここで問題なのがマナーの悪さ。
中国人は、ほとんどど列に並ばない。
また、平気で割り込みをしてくる。
だめだよ、ちゃんと並ばなきゃ。
こちらは時間もたっぷりあるので特に焦る必要もないし、気長に列に並ぼう。
イミグレーションを通り、搭乗ゲートまで行く。
登場までの時間は、ゲート近くの喫茶店でコーヒーを飲んで待つことにした。

■ ブルネイとは
ここで、ブルネイと言う国について簡単に説明しておこう。
ここ、ボルネオ島は3つの国が共存している。
ひとつはマレーシア、それとインドネシア、残る1つがブルネイである。
ブルネイの正式名は、ブルネイ・ダルサラーム国という名前だ。
面積はすごく小さく、日本の三重県と同じ位だ。
面積は小さくても世界で一番豊かな国と言われている。
これは、原油と天然ガスの資源に恵まれているからだろう。
国民の給与平均は東南アジアで一番らしく、その上所得税がかからず、教育費や医療費が無料のため、自家用車は一家に2台以上あるといわれている。
当然物価も高い。

■ ロイヤルブルネイ航空
今日、搭乗する便は、ロイヤルブルネイ航空の9時10分発である。
搭乗時間になって、飛行機に乗り込む。
エアバスA320なので、結構大きい飛行機だ。
その飛行機がほぼ満員状態になった。
乗り込む人は、殆どが中国人のようだ。
こんなに大勢の人がブルネイに旅行するのだろうか?
驚いたのは、離陸前機内にコーランが流れることだ。
落ちないようにお祈りをしているのだろうか?
飛行時間は、40分程なので、離陸したかと思ったら、直ぐに着陸の準備になってしまう。
この短い時間に、飲み物を配り、アメを配り、入出国カードを配っている。
入出国カード類を記入する時間もない。

ロイヤルブルネイ航空の飛行機 客室乗務員はこんな感じ

■ ブルネイに到着
飛行機を降りて、イミグレーションに向かう。
おやおや、殆どの乗客が乗り継ぎのようで、イミグレーションはガラガラだった。
この後、預け荷物を受け取るのだが、早速荷物が出てこない。
ターンテーブルの前に並んでいる人は私を入れて5人しかいない。
結局殆どの人が乗り継ぎで利用していることになる。
乗り継ぎの人の荷物から、より分けないといけないのでこんなに時間がかかるのだろうか?
時間はかかったが、無事荷物を受け取ることができた。
最初にしなければいけないのは両替だ。
とりあえず、ホテル代もいるので2万円両替をしておいた。

■ バスで市内へ
まだ10時過ぎなので、焦る必要はない。
ここブルネイは物価も高いので、バスで市内まで行くことにした。
バス乗り場に着き、待つ間もなく目的のバスがやってきた。
バスに大きく番号が書いてあるので直ぐわかる。
大きなバスで、それほど混んでもいない。
乗り込むと乗務員が集金に来る。B$1だった。
タクシーだとB$25(2千円以上)もかかるので、バスが経済的だ。
バスに乗ったはいいものの、さてどこで降りていいのやら分からない。
そうこうしているうちに市内らしき場所に来た。
この近くだと思っていると、バスターミナルに到着。
みんなここで降りている。
どうやら、無事市内までくることが出来たぞ。

■ 今日のホテル
まずは宿泊ホテルを探さないといけない。
勿論予約などしていない。
ガイドブックを見ていると、日本語で「こんにちは」と、声をかけられた。
日本語はこれだけだったけど、ガイドをしているらしい。
この人、色々な旅行雑誌にも載っているらしく、その記事を見せてもらった。
この人に、「キャピタル・ホテルが安くて良いよ」と教えてもらい、このホテルなら持っているガイドブックにも乗っているのでそこに決めた。
このガイド、ホテルまで案内してくれるらしい。
何か下心でもあるのだろうか?
ガイドブックの地図を頼りにこのホテルに行こうと思ったら、かなりの距離を歩くことになる。
ガイドは裏道(抜け道)を教えてくれた。
なるほど、抜け道を通れば5分以上短縮できるだろう。
自称ガイドとホテルに到着。
「部屋はある?」と聞くと、当たり前のように「はい」の返事。
1日B$50、2泊でチェックイン。
その後、ガイドは親切に市内の地図をくれ、観光スポットや乗るバスも教えてくれた。
後は、バイバイと帰っていった。
ホテルからいくらかのマージンをもらっているのかも知らないが、すごく親切な人だった。
部屋へ入り、荷物を置くと、ホッとする。

■ 町の雰囲気
ブルネイは周りをマレーシアに囲まれているので、文化もマレーシアとあまり変わらないだろうと思っていたのだが、こちらへ来てみると全然雰囲気が違う。
空港から来るときも感じていたのだが、まるで違う国へ来たようだ。
ブルネイでは、みんな車で移動するので、暑い中道路を歩いている人はあまりいない。
横断歩道を渡ろうとすると、車は結構親切に止まってくれる。
クラクションは基本的に鳴らさないらしい。
この町は、首都なのに、ザワザワとはしていない。
車は人口の割には多いのだが、道路を走っている車はそれほど多くはなく、道路を渡るのにも苦労しないで済む。
町は小奇麗だが、新旧入り混じりの雰囲気がなんともいえない。

■ 郵便局
絵葉書を買って、郵便局で切手を貼ってポストへ投函。
ここで注意、郵便局は昼の間は休み(2時にならないと開かない)。
2時になっても早速開かない。
モスクの入場時間などは曜日によって違う等、全てがイスラムのお祈りに合わせ設定されているのだ。

街中の様子(首都という雰囲気ではない) 街中の様子
オープン・マーケットの風景 オープン・マーケットの風景
カラフルな女性の服:みんなおしゃれです 水上タクシーから声がかかる

■ 高い物価
新しい建物は、すごく綺麗で、東南アジア独特の建付けの悪さがない。
洗練されている綺麗さだ。
新しいショッピング・モールでは、高級品がズラリと並んでいる。
ほとんどがメーカー品で、日本のデパートと同じ、もしくはそれ以上の展示方法だった。
価格も高くてビックリする。
日本のメーカー品も数多く売っていた。当然日本より高い。
雑貨や、食料品は日本の物価とほぼ同じだろう。
外へ出ると、少し雲行きが怪しい。
風の吹いてくる方向の空が黒い。
一雨来るかもしれないと感じたので、一旦ホテルへ引き返すことにした。
案の定、ホテルへ帰ってしばらくするとスコールがきた。

ヤヤサンSHHBコンプレックス カンポン・アイール行きボート乗り場

■ オマール・アリ・サイフディン・モスク
雨もやんだので、再び町へ出かける。
オマール・アリ・サイフディン・モスク(以降オールドモスク)の周りを歩いてみた。
オールドモスクは、町の中心にあり、ブルネイを代表する建物である。
前国王が世界の一流品を集め500万ドルをかけ、1958年に完成した。
さすが町のシンボルだけあって綺麗である。
池に映る姿が何とも言えず感動的で、何枚も写真を撮った。
近くの水上集落を少し歩き、新しい町とのギャップに驚く。
オールドモスクがあまりにも綺麗だったので、少し時間をおいて眺めてみたり、ライトアップのものを眺めてみた。
コーランを読み上げる声がスピーカーから流れてくると、イスラムの国独特の雰囲気が味わえる。

オマール・アリ・サイフディン・モスク 別の角度から
日が沈んでライトアップ開始 すっかり日も沈んだ

■ 治安について
今日1日街を歩いて、この国は格段に治安が良いと感じた。
暗い場所を歩いていても全く怖くない。
油断してはいけないが、他の東南アジアにはない雰囲気だった。
大きなショッピングセンターは夜の10時まで開いている。
しかし 、こんな時間に買い物に来る人はいるのだろうか? 7時頃でもガラガラなのに。
明日は、バスでも利用して、周辺の観光スポットでもまわってみようと思う。


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