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9日目
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10月20日(土) バンダル・スリ・ブガワンの1日

■ 今日の予定
今日は朝からフルにこの町の観光ができる。
準備を整えてホテルを出る。

■ ジャメ・アスル・ハッサム・ボルギア・モスク
ジャメ・アスル・ハッサム・ボルキア・モスク(以降ニューモスク)へ行ってみよう。
ニューモスクは、5000人が収納できるといわれる、ブルネイいちの大きいモスクだ。
現国王がポケットマネーで建てたらしい。
このモスクはダウンタウンより少し離れているので、バスを利用して行くことにする。
バスターミナルで1番バス(環状線)に乗り、乗務員にニューモスクで降りることを伝えておく。
10分程でニューモスク前に到着した。
降りる人は私1人だけ、乗る人はいなかったので、降りる場所を伝えていて良かった。
自分だけなら降りるタイミングが分からない。
バスを降り、モスク入り口を歩いて入っていく。
入り口を入って、駐車場を抜け真っ直ぐモスクを目指して歩いていく。
このモスクは、最近建てられたので、ニューモスクと呼んでいるのだが、本当にきらびやかで、近代的な外観だ。
思わず、ため息が出る。
今の時間は見学が出来るので、中へ入ってみる。
エントランスの階段のところで靴を脱ぎ、受付へ行く。
記帳簿に名前を書き、手荷物とカメラはロッカーへ預け、内部を見てまわる。
内部の撮影は禁止されているので紹介できないが、どこも彼処もため息の出る豪華さ。
特に、礼拝堂の大きさと、豪華さには圧倒される。
しばらくその場を動けなかった。
このモスクで、ブルネイに来て初めて日本人に出会った。
ガイドを伴った4人組だったので挨拶だけで終わったが、それ以降街を歩いていても、日本人に会うことはなかった。
建物を出て、今度は外観をぐるりと歩いてみる。
どこから見ても綺麗に見えるような作りになっている。

ジャメ・アスル・ハッサム・ボルキア・モスク 別の角度から
豪華さにため息が出る 全て御影石と大理石
建物内部は撮影禁止:残念だ エントランスにあるシャンデリア
どこから見ても綺麗に見える 別の角度から

■ 商業地区ガドンへ
気の済むまで見学し、モスクを後にした。
今度はガドンに行ってみようと思う。
ガドンは空港とダウンタウンの中間に新しく出来た商業地区である。
バスで行くことになるのだが、さてバスはどこから乗ればいいのだろうか?
とりあえず、ここへ来たときバスを降りた場所へ行ってみることにした。
バス停らしき場所はどこにもない。
よく見てみると、バスを降りた場所の反対車線の所に小さなバスの絵を書いた看板を発見。
でも、こちらの車線にはそんなものがない。
とりあえず、木陰に腰掛けて待ってみることにする。
バスは約15分おきに走っているはずなので、そのうち来るだろう。
そんなにも待たないうちに、目的の1番バスがやってくるのが見えた。
バスに合図すれば問題なく停まってくれて乗ることが出来た。
今度も乗務員にガドンまで行くことを伝えたら、「分かったよ」とのことだったので、安心して乗っていられた。

■ ガドンの街
バスは直ぐにガドンに到着した。
大きなショッピング・モールがあるので直ぐ分かる。
バスを降りて直ぐ横にあったショッピング・モールへ入ることにした。
その名も『ザ・モール』と言う名前の、かなり大きなショッピングセンターである。
映画館やフードコートもある。
ここのフードコートで昼食にした。
ダウンタウンもそうだったが、このショッピングセンターもそんなに多くの買い物客は来ていない。
今日は土曜なので混むと思ったのだが、全然そんなことはない。
なんか、ゆ〜ったりしている感じだ。
食事を終えた後は、モールを出て街の雰囲気を見るため、少し歩いてみた。

大きなショッピング・モール 中は綺麗だが、客はまばら
ホテル+ショッピングセンター ガドンの町の雰囲気

■ ダウンタウンへ引き返し
この近くで特に見たいものがなかったのでダウンタウンに引き返すことにした。
最初にやってきたバスは、来るときと違う路線のバスだったが、終着は町のバスステーションのようなので飛び乗る。
ダウンタウンの街を、みんなは“バンダール”と呼んでいた。
“バンダル・スリ・ブガワン”のことだろう。
だから、「バンダールまで行く」と言えば分かってもらえる。
市内に戻ってきた。
終点のバスターミナルで降りる。
喫茶店に入り冷たいコーヒーでも飲み休憩。
これからの行動予定を考えながら、エアコンの効いた喫茶店で体を冷ます。

■ 世界一のカンポン・アイール(水上集落)
カンポン・アイールへ行ってみることにした。
ここのカンポン・アイールは世界最大の水上集落で、3万人以上が生活しているらしい。
そこへ行くにはボートを使うしか方法がないのだ。
そんな人達が自由に移動するために水上タクシー(ボート)があり、気軽に利用できる。
対岸を指差し、あそこまでというと川を渡してくれる。対岸まではB$0.5だった。
対岸に着いたら、散歩気分で家々を繋いでいる道路を歩いてみる。
道路といっても、木で出来ていて隙間から下が見える。
水上からの距離は3m位あるので、最初は少し怖い。
幅は人が問題なくすれちがえられる幅だが、徒歩の人しか通らないので慣れればそんなに怖くない。
歩いていると、売店や食堂もある。
周辺の家の戸も開いたままの所もある。
ここでは盗難や、犯罪がおきないのだろう。
住民の人と目が合うと、どちらからともなく「ハロウ」の挨拶が出てくる。
ここで生活している人は、一見生活水準が低いように見受けられるが実はそうではない。
ここでの生活が好きだからであり、ここで満足しているからだ。
政府は、安全を考慮して陸地への移住を推奨している。
移住者には公営団地が用意されていて、格安の賃料で住める。
さらに10年間住めばその住宅が自分のものになるらしい。
にもかかわらず、ここの方が良いと言って移住を拒む人が多いとのことだ。
1時間程かけて、かなりの距離を歩いてみた。
どこまで行ってもキリがない。
なんせ、ず〜ぅと先まで住宅が続いているのだから。
適当な時間で切り上げ、集落のあちらこちらにあるボート乗り場で待っていると、ボートがやってくる。
来たとき同様、対岸を指差し「あそこまで」というと渡してくれる。
カンポン・アイールの生活を少しでも見ることができてよかった。

ボートは乗り合いです 乗り降りの時は慎重に
カンポン・アイール(水上集落)の家々を繋ぐ道路? カンポン・アイールの様子
カンポン・アイールの様子 陽気な子供たち

■ オールド・モスク
オールド・モスクへやってきた。
昨日は外観しか観ていないので、是非内部も観て見たい。
入り口で靴を脱ぎ記帳して入る。
ここでは黒い上着が必要といわれ、貸してもらった服を着て内部へ入る。
礼拝堂の中心に向けて赤い絨毯が敷いてあり、歩ける場所は、この赤い絨毯の上だけで、その他の場所へは行ってはいけない。
勿論写真撮影も禁止である。
ここでの見所は礼拝堂の壁や天井で、白に金の模様のデザインが目を引き立たせる。
後は、周囲にデザインされたステンドグラスや豪華なシャンデリア等だ。
どれをとっても超一流で、礼拝堂の真ん中に立ち、しばらくその場所から動けなかった。

■ ロイヤル・レガリア
感動の冷めないまま、オールド・モスクを後にして、ロイヤル・レガリアへ行ってみることにした。
ここでも入り口で靴を脱いで中へ入る。
入り口を入ったところがドームになっていて、そこはふかふかの絨毯張りだ。
ツアーで来たと思われる韓国人の団体がこのフロアにたくさんいた。
さらに内部に入るには、荷物を預けて入らなければいけない。
写真撮影も禁止されている。
内部の床は殆どが御影石や大理石で、ひんやりして気持ちがよい。
ここに展示されている内容は幅が広く、王家ゆかりの財宝が眩いばかりに並んでいる部屋や、王にまつわる歴史資料などが展示された部屋等、全て見てまわるには結構な時間がかかる。
ツアーで訪れた人は中へは入っていなかったが、ここまできて内部を見学しないのはもったいない。
一般の資料館などを見学しても、それほど興味を示さない私だが、ここの展示はそれらとは違った。
時間をかけて見る価値は十分にある。
今朝から見てきたモスクや、ロイヤル・レガリアの入場料だが、全て入場料は一切いらない。
全てタダで見学が出来るのだ。
さらにロッカーの利用料も、上着の借用料もかからない。
ここでは、セコイことを言う人はいないのだろう。

ロイヤル・レガリア入り口にある展示物 ロイヤル・レガリア入り口にある展示物
ロイヤル・レガリア入り口フロア ロイヤル・レガリアのドーム天井

■ ヤヤサンSHHBコンプレックス
ロイヤル・レガリアの見学を終え、ひとまずヤヤサンSHHBコンプレックスへ行く。
ここは、高級ショッピングモールで、ブランド品店やスーパーマーケット、ファーストフード店、その他色々な店が集まっている。
ファーストフードの店に入って休憩する。
結構この町も見てまわることができた。
話は変わるが、ブルネイの通過は、ブルネイ・ドル(B$)である。
シンガポール・ドルとリンクしている。1B$=1S$なのだ。
そのため、シンガポール・ドルがそのまま使える。
買い物のお釣りにシンガポール・ドルを渡されることもある。
手持ちの現金(ブルネイ・ドル)を確認すると結構残っているようだ。
それもそのはず、買い物はしていないし、お金のかかることは一切していない。
このままだと、今日と明日の食事くらいでは余ってしまう。

ヤヤサンSHHBコンプレックスの入り口は豪華 なんとKFCも石張りの建物
とにかく綺麗なヤヤサンSHHBコンプレックス みんな良い車に乗っている

■ 水上タクシーをチャーター
水上タクシー(ボート)をチャーターして色々とまわってもらおうと考え、ボート乗り場まで行く。
旅行者と見ると直ぐに「一まわりしないか?」と声を掛けられる。
値段は大体1時間B$20のようだ。
その中の、若い青年のボートに乗ってクルーズを開始することにした。
「どういった場所へ行きたい?」とのことだったので、「王宮が綺麗に見える場所へ行きたい。
後は任せるから自由にまわってくれ」とお願いした。
ブルネイ川の大きさは、町から眺めるだけでは分からない。
少し町から離れるとその大きさに驚く。
まるで海のようだ。
ドライバーが若いと思っていたら、なんと高校生だった。
水上にある学校に連れて行ってくれ、ここの高校に通っていると教えてくれた。
その後、これが自分の家だよと、家の横まで連れて行ってくれた。
見てまわると言っても、水上集落の様子くらいしかない。
内部の路地のような場所を通ったりしながら、学校やモスクなどを見てまわる。
ここで注意!
人や物(特に人)を指差す場合は、人差し指を使用してはいけない。(失礼になる)
右手の親指(左手は不浄の手だからダメ)で指差すのがマナーです。
(これは、マレーシアでも同じです)

王宮(イスタナ・ヌルル・イマン)の見えるところまで行ってもらったが、その全様を見ることはできなかった。
王宮は、バチカン宮殿よりも大きな豪華賢覧の王宮らしいが、一般には見学することが出来ない。
残念であるが、こうして遠くから眺めるしかない。
ケダヤン川も少し走り、川からオールドモスクを眺めボート乗り場まで引き返すことにした。
B$20を支払い、お礼を言って分かれる。
この国では、お金に関してのトラブルは全くない。
本当に安心して行動できる所だと思う。

あ、ボートに乗って出発だ! おっと、その前に燃料補給を!
水上タクシーのドラーバーが通う学校 カラフルな水上タクシーのドラーバーの家
結構綺麗な住宅 川の中に建つ電信柱
王宮は少しだけしか見えない モスク(名前は不明)

■ 夜のオールド・モスク
オールド・モスクの夕景がみたくてまたまた、オールド・モスクへやってきた。
今日は少し風が吹いているので、池に映るモスクは見られないが、何度見ても感動する建物である。

ライトアップされたオールドモスク 別の角度から

■ ボロなホテル
今回泊まっているホテルは、価格が安い分、かなり老朽化している。
昼間に豪華な場所を見ているだけに、このホテルのボロさを実感させられる。
特に水まわりは最悪で、とても快適とは言えない。
町が綺麗なだけに、本当はもう少しお金を出して高級なホテルに泊まらないといけないのだろう。


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